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たそがれ清兵衛:藤沢周平
2005年 06月 08日 |
たそがれ清兵衛:藤沢周平_a0104226_1029840.jpg
 あの映画化もされた「たそがれ清兵衛」ですが
映画はまだ見てません。映画化された作品?と
思ってタイトル作だけ見るとちょっと拍子抜けします。
何故ならこれは短編集。長編ではないのです。
「たそがれ清兵衛」
「うらなり与右衛門」
「ごますり甚内」
「ど忘れ万六」
「だんまり弥助」
「かが泣き半平」
「日和見与次郎」
「祝い人(ほいと)助八 」
どれもみんな「おかしなあだ名」が付けられた
身分が低い武士達が主人公。
彼らはまるでサラリーマンのように毎日、城に通い
与えられた仕事をこなし、家に帰る。
ミスがあれば、或いは、上司に睨まれれば
出世は遠のき、左遷や減給もやむを得ない。
日々を淡々と過ごす彼らに現代のサラリーマンの
悲哀を映してみていると。。。。
それは飛んだ大間違い。彼らの心の奥に潜むのは
武士の魂。
その時が来たら彼らは、鯉口を切り
刀を抜く。
。。。。かっこよすぎです!
映画は短編集内の表題作と他の話を一人の主人公に
まとめたものらしいのですが
それぞれに違う主人公こその、連作集としての
味わいをぜひ堪能して欲しい作品。
「祝い人助八」を読む頃には涙。
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