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しぐれ舟:藤 水名子監修
2005年 07月 20日 |
しぐれ舟:藤 水名子監修_a0104226_10574254.jpg
 「恋愛」をテーマに9人の作家の描く
時代小説短編集。
作家陣は石川英輔、宇江佐真理、薄井ゆうじ、押川國秋、
加門七海、島村洋子、藤水名子、藤川桂介、山崎洋子。
もちろん宇江佐真理目当てで。
宇江佐作品は「掘留の家」
掘留にある鎮五郎の家には岡っ引きの鎮五郎が
親に捨てられ身よりのない子供や
事情があって親が育てられない子供達が集まり
育てられていたが、そこで一緒に兄と妹のように
育った二人。妹にしか思えない「おかな」に
思われてもどうしても恋愛感情は持てない。
二人の感情のすれ違い、その事の顛末がとてもせつない。
やっぱり宇江佐真理はいいなぁと
しみじみできる作品。

他にも石川作品の「夢筆耕」は
筆耕の仕事をしていた八兵衛の「夢」の話や
大奥の女性同士の争いと思いを描いた島村作品の「猫姫」
山崎作品の目の見えない藤七が使えた「お方様」との
淡い思いの「柘榴の人」や
悪い夢は引き取りましょう、と祭神の霊威ある枕を売る
藤川作品の「たまくらを売る女」
などなどなかなかおもしろく読めた話ばかり。。。
でしたが
一つだけどうしても我慢できなかった作品が。
藤作品の「リメンバー」
これだけはダメでした。
作中に「三人はコメントをさけ」とか
「彼はヒステリックに」とか。。。
タイトルからして「リメンバー」なのでもしかしたら
狙ってるのかもしれませんが。
あたしは「時代小説」として読んでいるものの中に
外来語は見たくないです。話の内容以前。。。話も陳腐。
興ざめ。この人の小説だけはもぅ読みたくないとまで
思ったほど。他がおもしろかっただけに残念。
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