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堪忍箱:宮部みゆき
2005年 07月 26日 |
堪忍箱:宮部みゆき_a0104226_1182060.jpg
 ある菓子問屋に代々伝わる謎の箱の謎を
巡ってその様々な人の思いを描いた「堪忍箱」を
表題とした時代物短編集。
他、やめてしまった乳母に会いたいばかりに
周りの大人に自分をかどわかしお金を
とってくれと頼む子供とその子供に
振り回される大人を描いた「かどわかし」
ひょんなことから自分の命が狙われ
同じ長屋に住む浪人に用心棒を頼む「敵持ち」
奉公にあがった先で代々伝わる怨念が
引き起こした顛末を語る「十六夜髑髏」
実の親と離れ育ての親との間に暮らす子供達と
その親それぞれの秘密が描かれた「お墓の下まで」
突然死んだ差配を軸に差配の生きていた頃の
様々な顔が周りの人から話される「謀りごと」
姉妹同然に育ったお吉とお美代なのに
片方だけが玉の輿にのったことで二人の間の
何かが崩れたそんな矢先の出来事と二人の
思いが描かれた「てんびんばかり」
家族を助ける為に奉公にでたまだ幼い娘が
出会った浪人と母の思い出「砂村新田」

前に読んだ藤沢の時代物短編集は
一作一作読み終えるごとに
様々な意味を持ったため息と共に
その余韻が大きすぎてなかなか次に行けなかったのに
対してこの宮部の短編集は描かれる世界に
どんどんはまりたくて次へ次へと
読み進めたくなる、同じ時代物の短編集でも
まったくここまで趣が違うとおもいしろいです。
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