分身:東野圭吾
2006年 12月 03日
|
▼
私にそっくりな人がもう一人いる。
あたしにそっくりな人が、もうひとり。
札幌で育った女子大生・氏家鞠子。東京で育った
女子大生・小林双葉。宿命の二人を祝福するのは、誰か。
(「BOOK」データベースより)
クローンとかね、いまでこそ使い古されたSFって
感じから羊のドリーやらもぅ全然あたらし感のナイ
言葉だけれどこの本が発表されたのが10年以上前と
考えるとかなり斬新だったのでは。
作者のその後の作品と比べると確かに
手に汗度は落ちるもののそれでも二人の主人公の
交互の語りから薦められる話から彼女たちの
不安、苦悩は存分に伝わってくるし
実際にこんなことあるかもしれないと思わせる
リアリティも兼ね備えたミステリです。
タイトルからも二人が双子なんかではなく
クローンであることを読者は先にわかりますが
知りたいのは、なぜ二人が生み出されたか
その背後にあるものは。。。とどんどん
読み進められる本です。
やっぱ東野作品はよくできていて読みやすいなぁと
実感する一冊。
どちらかというと女性っぽい感じがするのは気のせい?
by acha-books
| 2006-12-03 00:49
| :東野圭吾
▲