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群青の夜の羽毛布:山本文緒
2007年 04月 30日 |
群青の夜の羽毛布:山本文緒_a0104226_21251924.jpg
丘の上の家でひっそり暮らす不思議な女性・さとるに
惹かれていく大学生の鉄男。しかし次第に
母親に怯え、他人とうまくつきあえない不安定な
彼女の姿に疑問を募らせていく。母娘三人の憎悪が
噴出するときに見えてくる、戦慄の情景とは—。
恋愛の先にある家族の濃い闇を描いて
読者の熱狂的支持を受け続ける傑作長編小説。
(「BOOK」データベースより)

家族ってなんだろう?と思わせる重い話。
はっきりいって狂気。でもこんな家族いないよ、と
言いきれないリアリティにあふれた恐さ。
母親の異常さ、その母親に育てられ
歪んでしまった娘の異常さ。
そしてその連鎖。
あまりの異様さについつい引き込まれ1日で読破。
読み終わった後はかなりの疲労感。

女性の恐さ、醜さ、おぞましさ、おこがましさ、強さ
ちょっとしたホラー小説よりもずっとホラーで
グロテスクなのに同じように女性の恐さを書いた
桐野夏生よりもあたしは好きかな。
桐野作品が同じように女性の恐さを書いて受ける印象より
ずっとせつなく、自分の内側に同じような感情、狂気を
見つけやすい。ただ逆に言えばその方がずっと
コワイのだけれど。。。
ラストに救いがある分、読みやすいです。
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