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見張り塔から、ずっと:重松清
2007年 05月 17日 |
見張り塔から、ずっと:重松清_a0104226_9521647.jpg
 発展の望みを絶たれ、憂鬱なムードの漂うニュータウンに
暮らす一家がいる。1歳の息子を突然失い
空虚を抱える夫婦がいる。18歳で結婚したが
夫にも義母にもまともに扱ってもらえない若妻がいる…
3組の家族、ひとりひとりの理想が、現実に浸食される。
だが、どんなにそれが重くとも、目をそらさずに生きる、
僕たちの物語—。「カラス」「扉を開けて」「陽だまりの猫」。
(「BOOK」データベースより)

ちょっと読み進みのペースが落ちていて
なんかさらっとでも心にほわんと来る本が読みたいな、と
積ん読してあった重松をチョイス。

。。。。失敗。沈没(苦笑)予備知識ナシで読んだため
そっちかーーーーい!とつっこむこと多々。
重いですよ。

もぅなんて言うんでしょ。人の心のダークサイドを
情け容赦なく曝け出し、陰鬱で生活感にあふれ
それはとてもとても哀しく哀れな日常。
心が弱ってるときには決して読んではいけないです。
やられちゃいますよ。
短編なのにそれってやっぱり重松の巧さ、すごいです。

「カラス」
バブル期にマンションを購入し、後から1千万も安く
購入して来た新参者への陰湿ないじめ。それによって
ストレスを発散し活き活きとしていく妻達。
そしてそんな妻に欲情する夫。
「扉を開けて」
1歳の我が子を亡くした夫婦。心の傷は癒えない。
そのマンションに越して来たおなじ名前の
生きていれば同じ年齢の男の子。
自殺者の多いマンションの中で
夫婦は息子の死をいつまでも受け入れられない故に
いつしかぎくしゃくとしていく。
「陽だまりの猫」
18歳で年上の男性と結婚した若妻。姑にも
夫にも認められず虐げられて来た。
夫はふたこと目には「お前にはわからない」
自分を出せない<あたし>は
<みどりさん>をずっと見守って来たけれどついに
あたしとみどりさんは入れ替わった。

ふぅ。やっぱりどれも重いです。ちょっとした心理サスペンス。
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