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容疑者xの献身:東野圭吾
2008年 09月 15日 |
容疑者xの献身:東野圭吾_a0104226_0343457.jpg
これほど深い愛情に、これまで出会ったことがなかった。
いやそもそも、この世に存在することさえ知らなかった。
運命の数式。命がけの純愛が生んだ犯罪。
(「BOOK」データベースより)

天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた
高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に
密かな思いを寄せていた。彼女達が前夫を
殺害した子をと知った彼は、2人を救うため完全犯罪を
企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である
物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。
ガリレオシリーズ初の長編、直木賞受賞作。
(文庫本裏表紙より)

とてもいい本を読み終わったとき
もぅ一度最初の部分を読み直してしまう本と
もぅ一度、同じ終わりの部分を読み直してしまう本と
あたしにはあるのですが
これは後者でした。
号泣もので読み終わって本を閉じて
もぅ一度ラストを読み直し
再度泣いてしまった、という。
それくらいせつない話です。

どちらかというとあたしはミステリというより
文学として一気読み。
でもそこまで引込む力のある小説だと思います。
もちろんミステリとしてもあたしは十分に
驚かされましたね〜。
丁寧な伏線の張り方がしてありさすが、と。
この話は、読み手側は「犯人」は最初にわかります。
ただその「完全犯罪」の方法を読みながら
追って行くわけですが
え?!でした。騙されましたよ。素直なんで。

「そこまでやるか?」とか「動機が弱いのでは」という
声もありますが、まずこの石神の人物設定を
よく読み直せば十分に「そこまでやる」一途さは
描かれていると思うし、まぁそこは天才となんとかの
紙一重というか。。。そこまで、という驚きが
また胸をうつのではないかと。
親友の完全犯罪を、わかってしまった湯川の苦悩も
読ませます。じっくり。

まぁあと特筆すべきは読みやすさ、かなー。
ほんと読みやすくてあっと言う間です。
なので、もし映画を見るのなら
ぜひその前に読んで「文字」で泣いて欲しい。
文庫化したし、ぜひ。
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