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うそうそ:畠中 恵
2008年 10月 26日 |
うそうそ:畠中 恵_a0104226_2554363.jpg
日本橋の大店の若だんな・一太郎は、摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいた。その上、病だけでは足りず頭に怪我まで負ったため、主に大甘の二人の手代、兄・松之助と箱根へ湯治に行くことに!初めての旅に張り切る若だんなだったが、誘拐事件、天狗の襲撃、謎の少女の出現と、旅の雲行きはどんどん怪しくなっていき…。大好評「しゃばけ」シリーズ第五弾。
(「BOOK」データベースより)

第一弾の「しゃばけ」以来の長編。
若だんなが初めての旅に!というこの話。
でもここんとこ立て続けに短編で読んでいたシリーズで
前知識なしで読み始めたため
え?え?あぁ!長編、てな具合で。
しばらく慣れず(苦笑)

読み通してみるとこれはこれで面白かったのですが
連作短編という気楽さのが好きかな。
で?なんなの?だから?が長過ぎる、興味をひくようで
次へと進ませる文章力が弱いような。

話は猫かわいがりする親と離れて旅に出た若旦那
二人の兄やと実兄でもある使用人一人を連れての箱根への旅。
ところが途中で色々な災難に。

神様の娘である姫神様を守る天狗と
一太郎を守る兄やたちという対比
自分はなんの役にも立たない、なのに
こんなに大事にされて文句なんて言っちゃいけない、と
自分の存在価値そのものに揺らぐ姫神のお比女と一太郎という対比。
もともと現代ものを書かせてもこの作者
心理面において重きを置いているようなので
そこを深く書きたかったのかな、とも思える展開。

もちろん今まで通り、鳴家もいい味だしてあちこちで
登場しているし一度は姿を消した兄やたちも大活躍。
さらには若だんなの印籠についていたお獅子が
新たにつくもがみに。
鳴家がお獅子にまたがった図を想像するとそれはそれは可愛らしい。

この「うそうそ」もぅすぐテレビドラマにて放映です。
さてさて箱根といった旅行もの、ドラマとして面白いものになるのでは。
楽しみです。
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