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あるキング:伊坂幸太郎
2009年 10月 04日 |

天才が同時代、同空間に存在する時、周りの人間に何をもたらすのか?
野球選手になるべく運命づけられたある天才の物語。
山田王求(おうく)はプロ野球仙醍キングスの熱烈ファンの両親のもとで、生まれた時から野球選手になるべく育てられ、とてつもない才能と力が備わった凄い選手になった。王求の生まれる瞬間から、幼児期、少年期、青年期のそれぞれのストーリーが、王求の周囲の者によって語られる。
わくわくしつつ、ちょっぴり痛い、とっておきの物語。『本とも』好評連載に大幅加筆を加えた、今最も注目される作家の最新作!!
(内容紹介 amazonより)

んー。っと。
わー伊坂だ伊坂だぁ!と伊坂ファンが手をだすと
ちょっと物足りなさを感じるのかも。
文体は確かに伊坂ファンには好みかと思います。
あの人がここで絡んで来るのね〜、なほぅほぅという感じも
楽しめると思います。
仙台にこだわってるのも会いかわらず。。。
でも、なんだろ。いつもの伊坂とは違います。
伊坂の違う面が見れたような。

野球において天才として生まれついた一人の人間の
生まれ落ちた瞬間から23歳までを伝記として
綴ったこの本。
けれどなんせ、この主人公、天才ですから、王ですから
孤独なわけです。
自分は常に浮いているのではないか、自分が存在することで
周囲に違和感を与えて居心地を悪くさせているのではないかという
孤高の位置にいるわけです。
そいういった描写は出るもののまぁ感情移入が難しいほど
感情的な部分の露出が欠如している人間を主人公としたため
こちらも、あくまで伝記として読むかのごとく
淡々と進むわけです。
もちろん、次へ次へと読み勧めたい欲求が
むくむくと出て来るような出来上がりです。

そう、伝記なのです。

中にはまるで寓話に出て来るような魔女?怪物?
色々とその世界に彩りを加えています。
淡々としているのに
どんどん読み進めてしまったのはやっぱり文体の読みやすさ
文章力だとは思いますが。。。

あ。最後に「語り手」がわかるところは
ちょっとかわいくて楽しかったですよ。
そうそう、天才野球少年、王求の母親の潔さ、筋の通し方とか
そーいう格好よい女性を描くのはやっぱり伊坂ならでは。

怪物の登場シーンはちょっと痛かったなぁ。

今まで読んだことのないファンタジー。
決して悪い読後感ではないな。
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