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カテゴリ: :吉田修一( 2 )
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2008年 11月 19日 |
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地味で目立たぬOL本田小百合は、港が見える自分の町をリスボンに見立てるのがひそかな愉しみ。異国気分で「7月24日通り」をバス通勤し、退屈な毎日をやり過ごしている。
そんな折聞いた同窓会の知らせ、高校時代一番人気だった聡史も東京から帰ってくるらしい。
昔の片思いの相手に会いに、さしたる期待もなく出かけた小百合に聡史は…。
もう一度恋する勇気がわく傑作恋愛長編。
(「BOOK」データベースより)

一筋縄ではいかない恋愛小説。
少女漫画的でもありとても読みやすい一冊。
地味な地方都市に住む主人公は「かっこいいもてる」男が
好きだけれど所詮自分なんかと初めから「間違ったこと」を
拒んで生きている。
自分が学生時代告白された男は、目立たない冴えない男。
自分の位置はこれくらい、とその時点で評価されたかのように。
そして、自慢の、モデルにスカウトされるくらいかっこいい弟。
この弟の彼女というのが、主人公と同じような冴えない女。
不釣り合いだ、自分と同じ種類の人間のくせに、と
いらだつ主人公。

とても面白い構図だと思う。
世の中、美男美女ばかりではなくすべての人が
ポジティブな考えをもっているわけではない。
読んでいて共鳴する人も多いのでは。
ただしこの本は、そういった人たちに「共鳴」だけでは終わらせない。
えええ?そっちなの?と驚かされるに違いない。

まぁね、本ですから。
読んでる側は自由に「ルックス」想像しますから(笑)
あたしならそっちじゃないなぁと自由に思えちゃうわけで。

かなりイタイ女性を描かせるとうまいなぁこの作者。
とても心理状態が細かくて丁寧に描写されてる。
こぅいったちょっとひねくれた恋愛ストーリーは嫌いじゃないです。
ルックスについてたらたらと書かれた話であるのに
下品さが感じられない、良質という言葉がぴったりな一冊。
(林○理子とはこのへんが大違いではないかと)
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2006年 09月 30日 |
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 第15回山本周五郎賞受賞作。ラシイんですが
山本周五郎賞受賞作ってのはどーいう作品が対象?
と調べたら「すぐれた物語性を有する小説・文芸書に
贈られる 文学賞」ということで
まぁそれなら納得です。
物語性は素晴らしい。
引き込まれました。

都内の2LDKに繰らす4人の男女。
「ふぬけの大学生、恋愛依存症の女、
自称イラストレーターのおこげ、
健康おたくのジョギング野郎」は
それぞれ男部屋、女部屋で寝起きし
リビングに集う。
一人はこぅ説明する。
ネット上のチャットのようなもんだと。
そこにいけば誰かしらいる。
でも自分のすべてをさらけ出すのではなく
その場に合った自分、ここの部屋にいるのに
それぞれが「この部屋用の自分」を
演じている、と。
そこに「自称夜のお仕事」に勤務する18歳の
男子が加わってもその空気の異様さは
読みとられたってしっかりそこに馴染んでいく
「お友達」生活。

話は5人の語り手が順々にかわり進む。
それぞれキャラもしっかり立ってるし
それぞれにこの先どう「生きて」いくのかなと
傍観者としての興味も十分に持てる。

で。

何故これで作者は終わらせなかったのか?
何故ミステリーに仕立て上げたのか?
確かに最後の章があるからこそその「表面上の
生活」に恐さは倍増するけれど
でもなぁ
青春群像小説でよかったような気が。。。
したら間違いなくドラマ化決定だね(苦笑)

この登場人物達の心のどこかに感じる
様々な空虚感、嫌いじゃないからこそちょっと
「意外なミステリー」な出来映えに意外さを
突かれてなんとも言えない妙な読後感が残りました。
んー、なんか腑に落ちない(苦笑)
好きな設定の形だけに。。。うーん。ほんとこーいう話
好きなんだけどなぁ。漫画っぽいし(笑)(ラストさえなければ)
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