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カテゴリ: :司馬遼太郎  ( 4 )
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2008年 07月 02日 |
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織田信長による伊賀侵攻である天正伊賀の乱から10年後、
伊賀忍者・葛籠重蔵は隠遁生活を送っていた。
仇としていた信長はすでにこの世の人ではなくなり、
生きる希望を失っていたが、かつての師匠・下柘植次郎左衛門から、太閤秀吉暗殺の依頼を受ける。
忍者としての生涯を華々しく終えることのみを
考えていた重蔵は依頼を引き受け、秀吉暗殺に乗り出す。
堺の豪商・今井宗久のもとへ向かう途中、
小萩という、宗久の養女が現れ、二人は通じ、
密かに愛し合うようになる。だが、彼女は
重蔵を見張る役目を持ったくノ一だった。重蔵は木さる、黒阿弥らとともに、
伊賀を裏切った風間五平らと対決し、秀吉の居城伏見城へ潜入する。
(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)

あ〜〜。
カッコイイ。なんてかっこいいんだろう。
久々にゆっくりじっくり読みたい小説に出会えましたよ。
読むのに日数をめずらしく「かかった」のではなく「かけました」
それくらいこの世界にはまってしまいました。
忍者版ハードボイルドとでもいうんでしょうかね?
このストイックな感じがたまりません。

恋愛小説として読んでもまた一興。
いいねぇ。小萩。素敵です。おばかな木さるの一途さも
同性としてイラっとしつつもいじらしくなる。
他の脇をかためる登場人物達も上昇なり上がり思考の
忍者仲間だった五平の生き方なんて現代社会の
サラリーマン世界にもありそうな普遍的なものだし
悪者はいかにも悪くシンプルな分楽しめる。

今の年齢だからこそきっと重蔵の味も理解できたのかなと
思うと若い頃に読みたかったとも。

昭和33年4月から34年2月まで地方紙に連載されたもの
らしいですがいまなお読まれ続ける名作。
司馬遼太郎という人物が描き出す文体はとても
テンポがあり読みやすく美しい。
厚みはありますがそれがまったく苦痛ではない一冊。
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2005年 09月 14日 |
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 1959年から65年までに雑誌に発表された作品で
本としては未発表のものばかりを集めた
侍をテーマにした短編集です。
宇江佐真理の「深尾くれない」を読んで
同じく深尾角馬を扱った「狐斬り」が読みたくて
読み始めたのですが、どの話も面白い。
さすが司馬遼太郎、ストーリーテラーとして
最高峰の位置に存在する人の文章を堪能しました。
でもこれ、作家としてデビューしたばかりの頃。
キャリアではなく天賦の才なのね。
話は、戦国から幕末までを年代順に並べられ
歴史的には知られていない人物ばかりですが
飛びぬけた個性の持ち主ばかりを扱ったもの。
しっかりとその当時の時代背景も
説明的なだけではなく自然にはいりこみ
語り部としての司馬遼太郎の世界に
違和感なく引き込まれます。

以下、覚書用。

昔にお年寄りから聞かされたような
分不相応が一番身を崩しやすい教訓のような「権平五千石」

恵まれた怪力を活かせず不器用な生き方しか
できない、からと言って夢物語のような出世話は
我が身には降りかからず。。。な「豪傑と小壺」

妻の浮気に対して深尾角馬の取った行動は
妻に見せた奇妙な行動と相手への木刀仕合だった「狐斬り」

忍者同士の巧みな騙し合いを描いた「忍者四貫目の死」

猫を自分の師匠とし独自の流派を貫く「みょうが斎の武術」

好色で命を落としてもいいと思う気儘人「庄兵衛稲荷」

町屋の娘に生まれ武家に嫁ぎ、夫の浮気を疑っていたら
実はとんでもない企みを進めていた「侍はこわい」

新撰組近藤勇の幼き頃を描いた「ただいま一六歳」
以上8編収録。
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2005年 03月 30日 |
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 司馬遼太郎の新撰組本です。
あたしは新撰組に関しては今までまったく
興味を持ったことがなく、先日読んだ
「新撰組血風録」が活字で読んだ初新撰組モノだったのですが
すっかりはまらせて頂きました。つーくらいオモシロイ。
「血風録」が色々なエピソードを詰め込んだ『外伝』と
したらこちらは新撰組の結成から終末までを
土方目線でみた『本伝』。こちらから読むのが
筋なのかもしれませんがミーハーなあたしはこの順序で
かなり楽しめました。いきなり名前を出されても「?」な
登場人物もおかげで「あぁ!耳洗いのおじちゃん?」
なんて裏を思い出しながら読めましたし。
さてこの本編、とてもせつない。
時代の波の中で一介の田舎侍が男としての
「美しさ」だけを追い求めて生きそして散っていく様が
作者の目を通していきいきと綴られていますが
読み応えがあるのは片方だけの目だけではなく
時代そのものの視点と新撰組からの視点とが
絶妙に絡み合っているからこそ。
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2005年 03月 14日 |
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 新撰組です。初司馬遼です(笑)
もともと新撰組は触り程度の知識しかなく読んだのですが
引き込まれますね〜、さすが。
これさえ読めば新撰組の流れがすべてわかるというものではなく
新撰組における奇譚、外伝というか
脇役さんにもスポットライト!みたいな(笑)
ひとつの事柄に対して短編集的に書かれているので
読みやすいというのも。
その一つ一つのエピソードがまた新撰組の
濃いキャラクターとあいまって面白い。
読んでいくうちに登場人物に愛情すら湧いてしまうその人間臭さ。
新撰組に全然詳しくないあたしですら楽しめたのだから
新撰組好きな人には絶対に読んで欲しい1冊。
すいません、読んでいくうちに「勇ちゃん」やら
「泰之進ちゃん」呼ばわりです。ぷぷ。
早く『燃えよ剣』も読まなくちゃ。
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