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カテゴリ:は:畠中 恵( 7 )
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2008年 10月 26日 |
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日本橋の大店の若だんな・一太郎は、摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいた。その上、病だけでは足りず頭に怪我まで負ったため、主に大甘の二人の手代、兄・松之助と箱根へ湯治に行くことに!初めての旅に張り切る若だんなだったが、誘拐事件、天狗の襲撃、謎の少女の出現と、旅の雲行きはどんどん怪しくなっていき…。大好評「しゃばけ」シリーズ第五弾。
(「BOOK」データベースより)

第一弾の「しゃばけ」以来の長編。
若だんなが初めての旅に!というこの話。
でもここんとこ立て続けに短編で読んでいたシリーズで
前知識なしで読み始めたため
え?え?あぁ!長編、てな具合で。
しばらく慣れず(苦笑)

読み通してみるとこれはこれで面白かったのですが
連作短編という気楽さのが好きかな。
で?なんなの?だから?が長過ぎる、興味をひくようで
次へと進ませる文章力が弱いような。

話は猫かわいがりする親と離れて旅に出た若旦那
二人の兄やと実兄でもある使用人一人を連れての箱根への旅。
ところが途中で色々な災難に。

神様の娘である姫神様を守る天狗と
一太郎を守る兄やたちという対比
自分はなんの役にも立たない、なのに
こんなに大事にされて文句なんて言っちゃいけない、と
自分の存在価値そのものに揺らぐ姫神のお比女と一太郎という対比。
もともと現代ものを書かせてもこの作者
心理面において重きを置いているようなので
そこを深く書きたかったのかな、とも思える展開。

もちろん今まで通り、鳴家もいい味だしてあちこちで
登場しているし一度は姿を消した兄やたちも大活躍。
さらには若だんなの印籠についていたお獅子が
新たにつくもがみに。
鳴家がお獅子にまたがった図を想像するとそれはそれは可愛らしい。

この「うそうそ」もぅすぐテレビドラマにて放映です。
さてさて箱根といった旅行もの、ドラマとして面白いものになるのでは。
楽しみです。
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2008年 10月 21日 |
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犬神や白沢、屏風のぞきに鳴家など、摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいる日本橋大店の若旦那・一太郎に持ち込まれるは、お江戸を騒がす難事件の数々—愛嬌たっぷり、愉快で不思議な人情妖怪推理帖。名(迷?)脇キャラも新登場で、ますます賑わう「しゃばけ」シリーズ第三弾。
(「BOOK」データベースより)

あれ。逆に読んでしまった?でも連作短編集なので
気づかず(笑)

「茶巾たまご」
最近続いた幸運に首をかしげる若旦那と兄やたち。最近変わった
ことといえば兄さんの見合いの席でみすぼらしい金次を拾ったことくらい?
「花かんざし」
長崎屋で引き取った迷子の於りん。家には帰らない、帰ったら
殺されるという。選びたくない道を選ぶ時人はどう選ぶのだろう?
「ねこのばば」
若旦那お気に入りの「桃色の雲」がなくなった、猫又が上野の
広徳寺に捕まった、坊主が縄もないのに首を吊った、さて
若旦那の推理はいかに。
「産土(うぶすな)」
佐助と、佐助がとても大事にしていた「若旦那」との話。
木偶たちの企みに佐助は。。。
「たまやたまや」
放蕩息子になると宣言した若旦那。
企んでいることはただ一つ。栄吉の妹お春の結婚相手を探ること。

いやぁ。。。今回はびっくりさせられました。佐助のお話。
もぅ手に汗握るってこのことね〜。
これはやられた。

今回も「みんな」に会えてよかったと思わせるほのぼの
いい話ぞろいです。
まだまだ続編も楽しみです。
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2008年 10月 15日 |
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一人が寂しくて泣きますか?あの人に、あなたの素顔を見せられますか?心優しき若だんなと妖たちが思案を巡らす、ちょっと訳ありの難事件。
「しゃばけ」シリーズ第4弾は、ますます味わい深く登場です。
鼻つまみ者の哀しみが胸に迫る「こわい」、滑稽なまでの厚化粧をやめられない微妙な娘心を描く「畳紙」、
鳴家の冒険が愛らしい表題作など全5編。
(「BOOK」データベースより)

「こわい」
孤者異(こわい)という"妖"が差し出した「飲めば腕のいい職人に
なれる」という薬に若旦那と栄吉は。。。
「畳紙(たとうがみ)」
度を超えた厚化粧のことを陰口されるお雛が屏風のぞきに
人生相談。
「動く影」
若旦那と栄吉が友達になるきっかけとなった話。
「ありんすこく」
若旦那が吉原の女(禿)の足抜けを計画。
「おまけのこ」
"月の玉"に魅せられた"鳴家"が
ちっちゃな身体で大きな冒険。

「しゃばけ」シリーズ第四作。
今回は一太郎の成長ぶりがうかがえ
今後がますます楽しみ。
「気合の入った病人ぶり」と評される若旦那と
そのまわりの暖かく柔らかい空気に癒されます。
"屏風のぞき"や"鳴家"を主役とした短編も含まれ
読者を飽きさせない趣向に。

「こわい」の中で、薬を断ることで周囲に褒められる栄吉を
一太郎が羨ましがったりする様子は己に置き換え
精神的に自立することを深く望んでる様子がみえ
「ありんすこく」での活躍ぶりといい甘やかされて育っているのに
優しく、まっすぐに育っている一太郎の姿は気持ちがよい。

最後の「おまけのこ」は涙。
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2008年 09月 12日 |
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ややひねくれているけれど、料理自慢で世話好き店長のいる酒場。
今日もクセモノ常連客が、いわくつきの「とっても不幸な幸運」の
缶を持ち込んだ。缶から現れた物がもたらしたのは「災い」? それとも「幸せ」?
「しゃばけ」シリーズで大人気の作家が贈る現代版ファンタジックミステリー!
内容紹介より

新宿伊勢丹からさほど遠くないあたり、地下一階に
その店はあります。
うまくたどり着ければドアに小さく「酒場」の文字。
これはその「酒場」という名前の酒場を舞台にした連作短編集。

「酒場が舞台のミステリー」というと北森鴻の
「香菜里屋シリーズ」みたいに常連客が日常ミステリーを
持ち込んでマスターが解決、安楽椅子探偵よろしく解決?なんて
思ったのですが、これは、持ち込まれるのが日常ミステリーならぬ
「100円均一で買った不思議な缶」
その名も「とっても不幸な幸運」
その缶をあけると何かしら幻覚が見えて
自分の今の問題、過去の何かしらに決着をつけるような
何かが必ず起こる。。。

「香菜里屋シリーズ」と違ってこちらの「店長」は背の高い
ロン毛の乱暴者、家具はアンティークにおしゃれな照明と
高級な感じの酒場で、酒も上等、客も医者や弁護士、警察関係
世界中を飛び回る有名なマジシャンや裏世界の大物だったり
何やら敷居が高い感じ。
ところがそのキャラ達がみんな、なんて言うのかな
まるで長屋の住人のよう(笑)

畠中恵=江戸もののイメージでしょうかね。
ファンタジー色がちょっと強めなので現代ものよりも
時代もののほうがもしかしたらしっくり行くのかも。
現代だとついつい、つっこみたくなるし
また精神的な問題、幼児虐待やらを持ち出しちゃうと
ちょっとコミカルにファンタジーにしたいのか
シリアスなハードな設定にしたいのかぶれるところ。
リアルさが感じられず、型通りにだけ触れてある程度に終わり
ちょっとそこに手を出すには軽すぎな印象。かと言ってそこを
掘り下げちゃうとまったく別な印象の本になっちゃうだろうし。
扱うには難しいテーマに手を出しちゃったなって感じ。

とりあえず缶をあけると必ず何かしらトラブルが起こって
その開けた人物に何か起こるというお約束な連続短編集という
それだけでかなり楽しめる設定。
ファンタジーとしても人情ものとしても
こんな居酒屋行ってみたい、と思える場所。ただし過去に女性は
4人だけしかこの店の常連として認められてないので
そうとうハードル高いです(笑)
そうだなぁ。
料理では香菜里屋の勝ちかな?
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2007年 04月 03日 |
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 きょうも元気に(?)寝込んでいる、若だんな一太郎の
周囲には妖怪がいっぱい。おまけに難事件もめいっぱい。
幼なじみの栄吉の饅頭を食べたご隠居が死んでしまったり
新品の布団から泣き声が聞こえたり…。
でも、こんなときこそ冴える若だんなの名推理。
ちょっとトボケた妖怪たちも手下となって大活躍。
ついでに手代の仁吉の意外な想い人まで発覚して
シリーズ第二弾、ますます快調。
(「BOOK」データベースより)

前作が長編に対してこちらは短編集。
どれもほんわりまったり楽しめる話ばかり。
結構前作よりも人情調が増してあたし好みに。
博打好きの九兵衛が富くじを当てて
財をなしたものの周りによってくるのは
その財産目当てのうるさい親戚ばかり
唯一交流のもてていた一太郎の幼馴染みの
菓子職人栄吉との話を書いた「栄吉の菓子」では
不覚にも涙が。
一冊だけで終わらせずによかったと思う2作目。
ちょっとこのシリーズは全部読みたいぞ♪
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2007年 03月 30日 |
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 江戸の大店の若だんな一太郎は17歳。
一粒種で両親から溺愛されているが身体が弱く
すぐ寝込んでしまう。そんな一太郎を守るべく
手代に身を替えた犬神・白沢、屏風のぞきや小鬼が
身の周りに控えている。
ある夜、ひとり歩きをした一太郎は人殺しを
目撃してしまう。あやかしたちの力を借りて
下手人探しに乗り出すものの…。
心優しい若だんなと妖怪たちが繰り広げる
愉快で不思議な人情推理帖!
第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)

あたしはもともと時代小説は好きですがこれは
時代小説が苦手な人でもすっと入れるのでは。
様子がすべて目に浮かぶようなその文章は
ファンタジーとして秀逸。
この作家さん漫画家出身だそうでどうりで
絵が浮かびやすいわけです。
そして病弱な若だんな一太郎を始めとして
愛すべきキャラクターがたくさん。
このシリーズははまりますね〜。ファンが多いのも
うなずけます。妖(あやかし)達が本当に興味深い。
ただのファンタジーではなくミステリーとしても
楽しめる作りはさらに読みやすさ倍増。
時代小説?と構えずにぜひ読んで体感して欲しい世界。
超虚弱体質ゆえの安楽椅子探偵、それもあやかしの
術を使ってだから謎解きは自分で解かずに
そのあやかしたちの手を楽しむのがコツ(笑)
しゃばけ倶楽部なるサイトも。
イラストのかわいさがいい感じです。
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2006年 10月 30日 |
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 音村夏貴は時々過呼吸の発作に見舞われる中学生。
親友正哉の家が火事になり、彼が焼死した。
両親を助けようと夏貴の目の前で
燃えさかる火のなかに飛び込んでいったのだ。
不審火だった。嘆き悲しむ夏貴の耳に
親友の声が聞こえてきた。彼の遺した携帯から。
そして画面には死んだはずの彼の顔が…。
不審火の真相を調べてほしいと彼は言う。
家のなかに火の気はなかったし、消火活動も
終盤に近づいて、なお激しく燃え上がった
不可解な火事だった。放火なのか?
なぜ正哉と彼の両親は死ななければならなかったのか?
携帯から語りかける友人との二人三脚で、
夏貴が探り出した驚愕の真相は…?
畠中恵、初の現代小説。ファンタスティック・ミステリ。
(「BOOK」データベースより)

『しゃばけ』シリーズでお馴染みの畠中恵。
文章は軟らかく非常に読みやすい。
でも読みやすいからってなにも
こんなにも詰めこまなくても!ってくらい
「贅沢」な一冊。

母子家庭の音村夏貴。息子である彼を溺愛する母親。
親友である幼馴染みの正哉の死。
死んだはずの正哉とともに事件解決か?と
思いきやそこからまったく違った展開に。。。

自分の生まれてきた意味、自分の居場所
少年期特有の悩みと成長の過程まで描ききり
さらに不妊治療やその先の道徳観まで話は広がりますが
不思議と話のお軸がぶれた感がないのはすごい。
「百万の手」が望むもの、「百万の手」が引き起こしたもの。
ミステリとしてはやや物足りなさがあってもそれを補うほどの
ストーリー性、人物描写の魅力があります。
ファンタスティックと呼ぶには語弊があるかな。
テーマとしては重め。確かに中高生にも
読んで欲しい1冊。
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