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カテゴリ: :東野圭吾( 14 )
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2008年 10月 01日 |
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全ての東野作品を凌ぐ現代エンタメ最高峰!
殺された両親の仇討ちを流星のもと誓った功一、泰輔、静奈の兄妹。
十四年後、泰輔が事件当日目撃した男に、功一が仕掛ける復讐計画。
誤算は、静奈の恋心だった。

んー。いきなり始まりから泣かされたんですけどね
これは「白夜行」並にいくのか?と思いきや
それよりはずっとエンターテイメント性の高い一冊。
どちらかというとあたしは東野はもっと緊迫感ある
ストーリーやなになにどうなってるの?くらいいじってあるものが
好きですがこれもまぁよく出来ているのでは。

と、ちょっと離れて語っちゃう自分がいます。
気持ちの内側を描いたものとしては
「容疑者Xの献身」がまたよかったからなぁ。

実は東野作品にあまり「泣ける」を期待していないので
時々そーいう作品に出くわしてはびっくりしているという。。。
そいえば「トキオ」だって「手紙」だって泣けたじゃんと
思い出す始末。

世間一般が言うように、東野=泣けるの安易な構図は
あたしの中では出来上がってないので
今流行の泣ける作家のように見られるのは心外。
東野のおもしろさってそこだけじゃないのにーと
力説したいのですが、こーいう作品を発表されると
いささか、そーいう作家かもしれないと思ってしまう。
ラストに、犯人にすらそんなエクスキューズを与えてしまうことで
どこか妙にいやらしさを感じてしまったり。。。

数時間で読めてしまうしお手軽に楽しめる究極の一冊とでも
言ってしまいましょうかね。
もちろん嫌いではないし、楽しめましたよ。
なのになんだろう、このどこかやりきれない読後感。
きっと東野作品ということで
それ以上のものを求めてしまっているのかもしれません。
もっともっと人の心の奥深くまで描ききれる作家さんなだけに。
でも面白かったですよ。ラストも楽しめたし。
ってしつこい?(苦笑)

もぅドラマに期待しちゃいますね。クドカンがどこまでいじってくれるか!
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2008年 09月 15日 |
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これほど深い愛情に、これまで出会ったことがなかった。
いやそもそも、この世に存在することさえ知らなかった。
運命の数式。命がけの純愛が生んだ犯罪。
(「BOOK」データベースより)

天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた
高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に
密かな思いを寄せていた。彼女達が前夫を
殺害した子をと知った彼は、2人を救うため完全犯罪を
企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である
物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。
ガリレオシリーズ初の長編、直木賞受賞作。
(文庫本裏表紙より)

とてもいい本を読み終わったとき
もぅ一度最初の部分を読み直してしまう本と
もぅ一度、同じ終わりの部分を読み直してしまう本と
あたしにはあるのですが
これは後者でした。
号泣もので読み終わって本を閉じて
もぅ一度ラストを読み直し
再度泣いてしまった、という。
それくらいせつない話です。

どちらかというとあたしはミステリというより
文学として一気読み。
でもそこまで引込む力のある小説だと思います。
もちろんミステリとしてもあたしは十分に
驚かされましたね〜。
丁寧な伏線の張り方がしてありさすが、と。
この話は、読み手側は「犯人」は最初にわかります。
ただその「完全犯罪」の方法を読みながら
追って行くわけですが
え?!でした。騙されましたよ。素直なんで。

「そこまでやるか?」とか「動機が弱いのでは」という
声もありますが、まずこの石神の人物設定を
よく読み直せば十分に「そこまでやる」一途さは
描かれていると思うし、まぁそこは天才となんとかの
紙一重というか。。。そこまで、という驚きが
また胸をうつのではないかと。
親友の完全犯罪を、わかってしまった湯川の苦悩も
読ませます。じっくり。

まぁあと特筆すべきは読みやすさ、かなー。
ほんと読みやすくてあっと言う間です。
なので、もし映画を見るのなら
ぜひその前に読んで「文字」で泣いて欲しい。
文庫化したし、ぜひ。
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2007年 09月 30日 |
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深夜、十六歳の少女の部屋に男が侵入、母親に猟銃で撃たれた。男は十七年前に少女と結ばれる夢を見たという。天才科学者湯川の推理
(出版社/著者からの内容紹介より)

「探偵ガリレオ」シリーズ2作目。帝都大学理工学部物理学科助教授、探偵ガリレオこと湯川学が、摩訶不思議な事件を論理的に解決していく、本格推理短編集。

今回はよりオカルト色が強くなってるような。
幽霊見たら枯れ柳では済まないような複雑な偶然や
計算されつくしたトリック。シンプルに楽しめる1冊。
シリーズ化にはもってこいなのだけれど化学で説明のつくネタが
どれだけ「かぶらずに」続くか、といった感じ?
短編なだけにさらりと読み過ごしてしまい、人と人の深い絡みや
内面、内側の深さは次回作の長編「容疑者Xの献身」で解決されてるのかな。

第一章:「夢想る(ゆめみる)」
16歳の少女の部屋に忍び込んだ男とそれを見つけ猟銃を発砲した母親。
犯人は小学校時代から、その少女が産まれる前から、既に少女の名前を書き記し
恋していた。

第二章:「霊視る(みえる)」
いるはずのない恋人の姿を見かけたとき、その恋人は離れた場所で殺されていた。

第三章:「騒霊ぐ(さわぐ)」
理由もわからず失踪した夫が最後に立ち寄ったと思われる老婆の家。同じ日、
老婆は死んでおり、その家からはポルターガイストと思われる怪音や怪現象が。

第四章:「絞殺る(しめる)」
借金を返してもらえる、と待ち合わせ場所に向かった零細企業の社長。しかし
死体で発見された。その娘は深夜、父親の生前、父親の周りで火の玉を見た、と。

第五章:「予知る(しる)」
不倫相手が向かいのマンションに超して来た。そしてマンションから見える場所で
首つり自殺を計る。しかし、隣の部屋の少女は、その様子を数日前に見ていた。
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2007年 09月 24日 |
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突然、燃え上がった若者の頭、心臓だけ腐った男の死体、
池に浮んだデスマスク、幽体離脱した少年…
警視庁捜査一課の草薙俊平が、説明のつかない難事件にぶつかったとき、
必ず訪ねる友人がいる。
帝都大学理工学部物理学科助教授・湯川学。
常識を超えた謎に天才科学者が挑む、連作ミステリーのシリーズ第一作。
(「BOOK」データベースより)

いやぁ月9でやるってんで慌てて読みました(笑)
だって映像よりも本を先に楽しみたいもの。
でもすっかり湯川=福山くんで読んじゃいましたが。

連作短編集で、どれもみな怪談話?と思えるような
不可思議な事件ばかり。
その事件をすべて科学的に立証し解決していくのです。
まるで小説版でんじろうのよう(苦笑)

「燃える(もえる)」
真夜中の住宅街、騒音をまき散らす若者の集団
ある日突然、そのうちの一人の頭が燃えて死亡。
その火元は?原因は?

「転写る(うつる)」
中学校の文化祭、展示されていたデスマスクは
本物のデスマスクだった。池に捨てられた死体が
作り出した謎。

「壊死る(くさる)」
借金をする女と付きまとう男たち。
その一人が入浴中に心臓発作で死亡。しかし
その左胸の一部分は壊死していた。

「爆ぜる(はぜる)」
突然、海で爆死した女性と
真夏にアパートで殺され腐敗した男性。
その二つの事件は繋がるのか。

「離脱る(ぬける)」
独身者向けマンションで死亡していた女性。
アリバイを証明したのは幽体離脱した少年が
描いた風景だった。

科学を題材としたミステリー。
おもしろいですよ。軽く読める。
解説を読むと作者は湯川のモデルとして
佐野史郎を考えていたようですがやっぱその方が
ぴったりくるかな?
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2007年 08月 09日 |
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校内の更衣室で生徒指導の教師が青酸中毒で死んでいた。
先生を二人だけの旅行に誘う問題児
頭脳明晰の美少女・剣道部の主将
先生をナンパするアーチェリー部の主将
—犯人候補は続々登場する。
そして、運動会の仮装行列で第二の殺人が…。
乱歩賞受賞の青春推理。
(「BOOK」データベースより)

東野デビュー作品。言われなければデビュー作とは
わからないくらい推理小説としてはよくできてるのでは。
犯人が予測のつかないまま二転三転
次へ次へと読ませる力はこの頃から十分すぎるほど。
ただ登場人物への感情移入はしにくい作品。

主人公は女子高教師。特に教師という職に執着してるでもなく
淡々とそつなくこなしていたが
立て続けに殺されそうな事件が3回起こっている。
もはや気のせいとは思えず疑心暗鬼になってる中
学校で密室殺人が起こる。
犯人は?動機は?そしてトリックは?
何もかも謎のまま次は運動会という衆人環視の中
あきらかに自分を狙ったと思われる殺人事件が起こる。
自分がやるはずだった仮装をしていた教師が死んだこと。
なのに初めの殺人事件とまったく共通項が見つからない。
なぜ自分が狙われているのか?
はたして犯人は?

犯人の動機に関しては意見のわかれるところ。
そして最後の最後のどんでん返し。

邪魔な奴は殺す。
んー。こわいなぁ〜(苦笑)
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2007年 07月 09日 |
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強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。
弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く…。
しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せを
つかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が
立ちはだかる苛酷な現実。
人の絆とは何か。
いつか罪は償えるのだろうか。
犯罪加害者の家族を真正面から描き切り
感動を呼んだ不朽の名作。
(「BOOK」データベースより)

映画化もされてかなり経ち、今更?な感もありますが
読んでみました。
周りの評判もよく、あー泣けるのね〜程度で
読んでいたのですが。。。
なかなか泣けないんだな、これが。
加害者の家族を描いたものなら「疾走」とか「うつくしい子供」など
読んだけれど、悲壮感と壮絶さなら断然「疾走」のが
突き抜けているし、純粋さや透明感を持ったまっすぐな心地よさなら
「うつくしい子供」のが印象的だったし
さらに言えば兄弟ではなく親だけれど
「世界の終わり、あるいは始まり」なんて
加害者の親としてどうなってしまうかの状態が次から次からと
表現(笑)されているし(うっかりここで○オチと言いそうになりました)
まぁ加害者の家族はこんなもんよね、とさらっと読み進めていたのですが。。。

やられましたよ。さすが東野。人気のある作品だけあります。

主人公の直貴は兄の剛志の犯した強盗殺人という罪ゆえ
人生を狂わされたが、その犯罪に走ったもとはといえば
直貴の大学受験のためお金が欲しかったから、だった。
それゆえに兄を疎ましく思いながらも捨てきれない。
獄中から毎月届く兄からの手紙。
強盗殺人犯の弟として、世間で生きて行くことの重さ。

直貴の勤め先の社長の言葉。
「我々は君のことを差別しなきゃならないんだ。
自分が罪を犯せば家族を苦しめることになるーすべての
犯罪者にそう思い知らせるためにもね」
これはある意味、正しいと思う。
そして、そんな彼に対して露骨に(差別を)態度で示すことを
道徳に反すると思い必要以上に気を使ってしまう「周囲」に
対しての反応の見方もまったくもって
その通りだと。

この本は読んでる人にその選択を迫るかのように
問うのです。その答えはもちろん一つではなく。

そんな重いテーマを突き付けてじっくり真実味を持って
読者の前に立ちはだかりながら
最後には。。。やってくれます。

兄の手紙、そして弟の行動。
ジョン・レノンの「イマジン」が読みながら頭の中に響き渡り
そして涙が止まりませんでした。いやぁかなり好きです。このラスト。
未読の方、ぜひ読んでください。
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2006年 12月 30日 |
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 最愛の妹が偽装を施され殺害された。
愛知県警豊橋署に勤務する兄・和泉康正は独自の
“現場検証”の結果、容疑者を二人に絞り込む。
一人は妹の親友。もう一人は、かつての恋人。
妹の復讐に燃え真犯人に肉迫する兄
その前に立ちはだかる練馬署の加賀刑事。
殺したのは男か?女か?究極の「推理」小説。
(「BOOK」データベースより)

この本「刑事加賀恭一郎シリーズ」の2作目なんですね。
早く1作目も読まなくちゃ。
すごい本なのね、これ(苦笑)
犯人の名前が出てきません。初めて読みましたよ、そんなの。
推理の結果はなんと袋とじに。
単行本の発表時にはなかったそうで、読者から
犯人に関する問合せが多くよせられ、結果、文庫化に
「袋とじ」の解説が付けられたのは有名な話だとか。

で、またその袋とじの解説を読んで、犯人が誰かよりも
犯人をわからせるものすごーく凝ったヒントを
巧に潜ませていることにびっくり。
最後に必ず犯人が明かされるという常識を覆す一冊。
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2006年 12月 03日 |
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 私にそっくりな人がもう一人いる。
あたしにそっくりな人が、もうひとり。
札幌で育った女子大生・氏家鞠子。東京で育った
女子大生・小林双葉。宿命の二人を祝福するのは、誰か。
(「BOOK」データベースより)

クローンとかね、いまでこそ使い古されたSFって
感じから羊のドリーやらもぅ全然あたらし感のナイ
言葉だけれどこの本が発表されたのが10年以上前と
考えるとかなり斬新だったのでは。
作者のその後の作品と比べると確かに
手に汗度は落ちるもののそれでも二人の主人公の
交互の語りから薦められる話から彼女たちの
不安、苦悩は存分に伝わってくるし
実際にこんなことあるかもしれないと思わせる
リアリティも兼ね備えたミステリです。
タイトルからも二人が双子なんかではなく
クローンであることを読者は先にわかりますが
知りたいのは、なぜ二人が生み出されたか
その背後にあるものは。。。とどんどん
読み進められる本です。
やっぱ東野作品はよくできていて読みやすいなぁと
実感する一冊。
どちらかというと女性っぽい感じがするのは気のせい?
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2006年 04月 25日 |
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 自分が自分でなくなる。
これはコワイよね。考えただけでも。
でもそんな状態なんてあり得ないからと考えたこともない。
さて、ここで質問です。
Aさんが事故にあいました。脳を破損しました。
そこでBさんの脳がAさんに移植されました。
さて、この人は、Aさんですか?Bさんですか?

内向的で優しい性格の持ち主、成瀬純一は絵が描くのが
好きなどこにでもいるフツウ、いや、普通よりは大人しい男性。
極々平凡な生活を送っていたある日。
引っ越しを考えてたまたま入った不動産屋で事件に巻き込まれる。
強盗にピストルで頭を撃たれ、そして
普通ならば命を落としているところ、世界初の脳移植が
純一に施されていた。
純一は徐々に自分自身に違和感を感じていく。
自分が自分でなくなる。自分に移植された脳は。。。

まぁ現実問題、脳移植はねぇ。。。。無理だし
脳の持ち主もすぐに読めちゃうから、うーん?と
思い読んでいくと、実はテーマはそこではないのね。

話は中盤から純一自身と脳の持ち主との間での
闘いになっていきます。
なかなかこれはコワイものがありました。
思考回路が、趣味が、口調が、そして一人称までもが
変わっていく、自分が失われていく恐怖。
自分が歩んできたものがすべて無となる、自分自身が消されていく。
それでも純一を思い続けてくれる彼女の存在。
痛々しい恋愛の物語としても読めます。

映画化もされてたのね。
京極役に松田悟志、妙にはまっててよいな。
(蒼井優はかわいすぎなのでは(苦笑))
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2006年 03月 13日 |
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 ドラマ化で話題の「白夜行」です。
残念ながらドラマ1回目だけ見ちゃった後に
読み始めたので、ラストは初めからわかっていたのですが
それをわかっていても十分に楽しめました。
細かく全編に張り巡らされた伏線
「主人公」である二人の独白は一切ないどころか
内面すら書かれていないのに読者は
十分に彼らの奥深い心の内側の寂しさ、哀しさ
やるせなさを感じることができるのはさすが。

1973年、廃墟となったビルの中で起こった
質屋店主殺し。犯人は見つからないまま迷宮入り。
それから19年後、時効となったこの事件を追う
老刑事笹垣。笹垣が追っていたのは
被害者の息子桐原亮司と容疑者の娘西本雪穂だった。

物語はこの二人の成長を交互に描かれます。
どこにも接点のないままそれぞれの人生を
まったく違った世界で歩んでいくように見える二人。
読み進めるごとに謎は増し、そして隠されていた
謎が一つに繋がる時、なんともやるせない虚無感に
おそわれる。
これはきっと二人の胸の内が一切語られないからこそ。
それはもぅ読者それぞれが勝手に思い作り上げる余韻。
あたしが感じたのは愛でした。暗い暗いダクトの中。
しばらくはこの余韻が続きそうな小説。
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