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カテゴリ:海外作家( 9 )
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2008年 07月 31日 |
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ホームズ物語は、月刊誌『ストランド』に短編が掲載されはじめてから
爆発的な人気を得た。ホームズが唯一意識した女性
アイリーン・アドラーの登場する「ボヘミアの醜聞」をはじめ
赤毛の男に便宜を図る不思議な団体「赤毛組合」の話
アヘン窟から話が始まる「唇のねじれた男」
ダイイングメッセージもの「まだらの紐」など
最初の短編12編を収録。第1短編集。
(「BOOK」データベースより)

ホームズの名前を知らない人はいないでしょう。
でも果たして読んだことは?
あたしはありませんでした。
あまりにも有名すぎて手を出すタイミングを
なくしてしまっていた感じ。
読書にまったく興味のない息子に買ったのですが
あたしの方が先にはまってしまった(笑)

やっぱり名作として残るだけあって面白い。
ホームズを読んでいて感心してしまうのは
やっぱりその観察力、洞察力。
ホームズ好きの子供達が読み終わって
すぐに気持ちが「ホームズ」になってしまうのもわかる。

時代設定が時代設定なので果たしていまの子供達に
その想像力と知識が追いつくかどうかは不安はあるけれど
それはまた大人になってから再読して味わえばよいことだし。

まずはこの短編集の第一弾だけでも読むと
その雰囲気、味を十分に堪能できるはず。
(この一冊でお腹いっぱいであったとしても(笑)損はなし!)
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2008年 03月 14日 |
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1958年の夏。当時、12歳のわたし(デイヴィッド)は
隣の家に引っ越して来た美しい少女メグと出会い
一瞬にして、心を奪われる。
メグと妹のスーザンは両親を交通事故で亡くし
隣のルース・チャンドラーに引き取られて来たのだった。
隣家の少女に心躍らせるわたしはある日
ルースが姉妹を折檻している場面に出会いショックを受けるが
ただ傍観しているだけだった。
ルースの虐待は日に日にひどくなり
やがてメグは地下室に監禁されさらに残酷な暴行を—。
キングが絶賛する伝説の名作。
(「BOOK」データベースより)

なんていうのかなー。もぅ救いがない(苦笑)
虐待って理由ないものね。
(虐待する側に理由があってもそれは正当ではないからね)
ミステリというよりはホラー。
読んでいてそのあまりの酷さに吐き気すら。
正直いってきついのでおすすめできない。だって
これ、すごいですよ、数ページ、いや数行読んだら
やめられなくなりますよ。
作者のその力量たるや。
読んでいるととことんブルーなんて生易しいものじゃない
世界が待っています。
「苦痛を目にし、苦痛をとりいれると、人は苦痛になる」
まさに主人公が体験するその世界をあたしたちは
言葉を通して、体感するとともに、すでに共犯者に
なり得るのです。

実際に起きたあの事件を思い出させますね。
女子高生コンクリート詰め事件。
被害者となった女の子がかわいかったということも
近所の子供達も一緒になって、というところまでも。
そしてこの本も実際にあったことをベースに
書かれているようです。
実話と違うのは、この本の主人公が、傍観者として
そして少女の救いとなるかもしれない唯一の
希望の対象として書かれることで
より、痛々しくさらに救いのない「小説」として
出来上がっており、スティーブン・キング絶賛の
そして評価の高い芸術作品として存在しています。

コンクリ事件の「詳細」もネット上にはあります。
読んでいてやはり、この文章は読む相手に不快を
与えるために書かれているのではないかと
そのためだけにネット上に存在しているのではないかと
思いながらも、読んでしまいます。
知るべきこと、と、思っているから。
そうして扱われた少女がいたことを知らなければいけない、と。

なんで、そうでなければいけない、と思ってしまうのか
まったくもって理解不能なのですが
何も知らないよりはあたしは知っていたい。
知ることは必要だと思っています。
そんな感じでこの本も最後まで読み切りました。
途中でやめたいのに、やめられない。
恐いのに、気持ち悪いのに、救いのなさに
げんなりしながらも。
(蛇足ですが、もぅひとつあたしが「知らなければいけない」と
読むことを追っている事件に「栃木リンチ殺人事件」があります)

ところでこの本、友達から借りました。
時々、どうしようもなく救いのない本って読みたくなるよね、と
同調し。そしてあたしが貸した本は「疾走」です。

でもなー、この本は「疾走」のように
泣けなかったな。せつないとか言ってられないレベルなんだもの(苦笑)
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2008年 03月 13日 |
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すべての自由を奪われても魂の叫びは消せない。
難病LISに冒され、すべての身体的自由を奪われた
『ELLE』編集長。瞬きを20万回以上繰り返すことだけで
この奇跡の手記は綴られた。
愛する人たちや帰らぬ日々への想いが、魂につきささる。
生きるとはこれほどまでに、切なく、激しい。
(「BOOK」データベースより)

まずこの難病LISとはロックトイン症候群=閉じ込め症候群のこと。
脳幹部に血栓ができ、血液が行かない箇所が壊死し、
身体が動かせなくなる。それでも意識ははっきりしており
外部からの情報は理解できるが、身体が動かせないため
自分の意思表示の手段がない。
「意識および思考」はしっかしているのに「目の動き」を除いて
完全に植物状態。
そのため、「厚い壁の小部屋に閉じ込められたような状態」になるという。

それまでELLEの編集長として艶やかなきらびやかな世界に属し
ファッション、流行をとらえ、外車を乗り回し、スノッブな日々、
旅行を楽しみ、美味しいものを楽しみ、文学から知的好奇心を
満たしていた筆者がいきなりその状態に陥ったら。。。

そして、あたしたちは、目だけが不自然に見開かれ
片目は縫い閉じられ、よだれを垂らし、自分の身体を
自分でひとつも動かすことの出来ない人を見たら。。。
言葉を発することの出来ないその相手に対して
もしかしたら、子供に話しかけるような話し方を
してしまうのではないか?
彼らの知能、知的能力を疑うことなく
敬う言葉を発することができるか?
説明などを省いたりしないだろうか?

人と向き合う。
一番、大切で一番尊重されるべきこと
あたしたちの目を覚まさせてくれる一冊。
とてつもないすごい労力。
書き留め役の編集者であるクロードが到着するまで
文章を頭の中だけで作り上げ、推敲し、そしてそれを
記憶し、まばたきだかけでアルファベットを指定し
伝える、想像しただけでもすごい。

そうして「書かれた」エッセイは、今の自分の状態を語り
潜水服を着込んだかのような身体の中から
気持ちを蝶のように自由にはばたかせ
これまでの記憶、感覚を無限に操り、味わい、感じ
思考する作者の文体はとても詩的で
時にはウィットに富み、フランス人的なジョークを
交えながらも淡々と綴られる。
それは、とても愛情に満ちあふれ
子供達との時間は、それゆえにとてもせつない。
至って、「普通」のことばかりが書かれていること
それが一番、彼の伝えるべきことだったのではと思う。

彼はこの本がフランスで出版された2日後、突然死去。
次の出版も予定されていただけに残念でたまらない。
彼が人として「生きている」ことを伝えたこの本の意味は
とても大きい。
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2007年 12月 29日 |
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人知の及ばない運命の取捨選択。
吉凶は思わぬときにやって来る。愛する者の激変に
巻き添えを食う家族。逃げる者、黙する者、苦闘する者。
ひたひたと押し寄せる波は、やがて怒濤となって読者を呑み込む。
普通の生活の中に潜む人間の偉大さ—ヒーローはあなたの周りにいる。
(「BOOK」データベースより)

久々に翻訳物を読みましたがこれがもぅ読みづらい!
あたしは一生読まないだろうと思っていたアカデミー出版の本。
超訳=自然な日本語訳とあるけれど
あたしはこれは完全否定します。絶対に自然じゃないもの。
そちらの方に読んでいて腹が立ちましたね。
二度とこの出版社の本は手に取らないと思います。

本の内容はと言うとまぁフツウに、いや、フツウ以上に
幸せを感じながら暮らしていた一般の主婦に
次から次へと襲いかかる「アクシデント」
それを乗り越えて、というまぁソープドラマにぴったりな内容。

確かに事故のシーンや弟が姉に面会するシーンは
くるものがありましたが、そのスピード感=短絡的さ加減には
つっこみどころ満載ですがこれだけ早く読めるということは
読みやすい本ということなんでしょう。
ハッピーエンドぶりも安心して読める本の基本だからねぇ。
途中で投げ出す気も起きないのはそれだけどこかに
惹かれるものがあるということでしょうか?
ってそんなことを考える必要もない、そーいうところでも
ソープドラマ=昼メロ臭がします。

今までの幸福の基盤が足下から崩れていくとき
あなたはどれだけそこに凛として立ち向かって行けますか?
この主人公の強さ、美しさに。。。。素直に感動を覚えるか
嘘くささに呆れるかは結局はやっぱり文章の巧さ、によると
思うんだよなぁ。。。


ネタばれいきます。ちなみにこれ上下巻、600ページ以上。

ハンサムで仕事もできる最愛の夫、多少難しい年齢になってるものの
輝くように美しい娘、野球が好きな心の優しい元気な息子を持つ
絵の才能があり、人に好かれる活動的な主婦、ペイジ。
中古で買った家も彼女のセンスで素晴らしい家となり
人も羨む家庭だったはずが娘の突然の事故から一転。
ダンナの浮気は発覚するわ、実はペイジは幼い頃に
父親から性的虐待を受けていただの、精神的に病んでいる母と姉との
トラブルは引きずったままだの(母は二重人格の夫の暴力を恐れ
娘を差し出した挙げ句、現実を一切受け止めず、すべて見て見ぬ振り
それまで被害者だった姉はまるで自分自身を消そうとするかのように
美容整形の医者であるダンナに整形を繰り変えさせて
人工美の固まり、ブランドものだけに興味を示す買い物依存症
そのダンナはゲイで、妻は飾り物ってな状態)いやぁ出てくる、出てくる。
そこへ助けてくれるのが同じ事故に巻き込まれた娘のバツイチの父親、トライブ。
その息子はダウン症。男で一つで3人の子育てをしているライター。
そのツテで事故の相手の行動を探って行くと、上院議員の妻はアル中。
娘は事故で昏睡状態、命が助かるかどうか、助かったとしても
障害が残るのではないか、病院へつめている矢先、
次は息子がジャングルジムから落ちて骨折、
と心身ともに疲れきっているペイジの
心の支えになるうち惹かれ合っていくペイジとトライブ。
夫婦は離婚、子供たちも互いの家族とうまく付き合い
最後には娘も意識を取り戻し、徐々に快復、最後はお腹に
新しい子供も宿してハッピーエンド、あー、疲れた。

なんかねぇ、もぅ、甘い。
次から次へと、なんて言い方しましたが甘い。
これを勧めてくれた叔母や母に重松の「疾走」や桐野の「ダーク」とか
読ませたくなりましたがきっとそれじゃあ重すぎなんだろうなぁ(苦笑)
(ハッピーエンドでもなければ、憧れる部分も習う部分もないしっ!(苦笑))

あ、最後に。
医者が「お気の毒です。お嬢さんはここまで
よく頑張られました」って言ったらフツウは死んでるよね?
おかしいよねぇ?この表現。「残念です」とか言っちゃったらさ。
ただ単にこれは「sorry」だと思うのだけれどね
相手に対して気の毒に思う、残念に思う、という訳の「sorry」
でも日本語で、病院内で、医者がそれを口にしたら
それは「死んでしまっている」よねぇ?もっと違う訳し方あると思うよ?
あと、親しい間柄での口語体として「〜〜ではありません」
これも気になったなぁ。。。やっぱダメ。
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2007年 03月 30日 |
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 「宮廷篇 」美しく聡明な少女オンニョニは、
彼女を妾にと企む宦官により、宮女に登用された。
華やかだが陰謀渦巻く宮廷社会に足を踏み入れた少女は
チャングム(長今)という新しい名を与えられ
王の食事を作る厨房で働くことに。
だが、料理や学問に天賦の才を見せる彼女に
先輩たちは冷たい。さらに、宦官の魔の手までもが
忍び寄ってきて…16世紀の韓国に実在したヒロインの
波瀾に満ちた一生を鮮やかに描く、歴史ドラマの第一章。

「追放篇 」宮廷で二年の月日を過ごし、料理と医術に
並々ならぬ才覚を示したチャングムは
王の食するノビアニ(プルコギの前身)を任されるまでになった。
しかし、宿敵韓乃温によって追放の憂き目にあった恩人
佳徳の行方は杳として知れない。
佳徳を想い心を痛めるチャングムだが、彼女の身辺へも
陰謀の黒い手は確実に迫ってきていた—波瀾が波瀾を呼ぶ
歴史ドラマが遂に佳境へ。
チャングム出生の秘密が明らかになる激動の第二章。

「医女篇 」濡れ衣を着せられ宮廷から追放されたチャングム。
官婢の身分に落ち辛い日々を送っていたが
類い希な医術で民を癒す彼女の名声はやがて
新たな王の耳に届く。宮廷に呼び戻され
たちどころに王や后の病を見抜いたチャングムは
一躍、最高位の医女の候補に。だが嫉妬に燃えるライバルが
差し向けた刺客によって、またもや悲劇が繰り返される…
大長今の波瀾の一生に心安まる時はない。
大人気歴史ドラマ、遂に感涙の最終章。

(「BOOK」データベースより)

んー(苦笑)ドラマの「チャングムの誓い」は
ちなみにまったく見てませんがドラマとは全然
ストーリーが違うようですね。
なのでそこは切り離して読む方がいいようですよ。
話はかなり大ざっぱ勢いで読ませます。
いかにも昔の男性が書いた本という感じは否めませんが
大河ドラマ的に楽しめる大がかりさ、都合のよさは
かえって気持ちのよいほど(笑)
そりゃいくらなんでもないだろというつっこみどころも
満載ですがそれを上回るほどダイナミックに
話は進んでいきます。エンターテイメントとして
楽しめる本。また下手な歴史本よりも文化がよく見えて
当時の宮廷の様子、どのような器具を使っていたのかや
打ち身に豚肉を焼いて患部に巻きつける医療方法
など興味深いです。
以前、こちらは中国の話ですが「蒼穹の昴」を
読んでいたので宦官が何かなどはわかっていたので
とっつきやすかったかも。
まぁ一度読めば十分です(苦笑)
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2006年 08月 30日 |
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 ファンタジーです、あの「ナルニア国ものがたり1」
もともとファンタジーは苦手(苦笑)
まぁ今回、息子に夏休みの宿題として読ませたので
あたしも、と読んでみました。

おもしろいじゃん!
すごいね、まさに物語の中にトリップ。
長い長い年月、愛され読まれている本というのは
やっぱり傑作なんだなぁと実感。

空き部屋の衣装だんすを通ってナルニア国に
紛れ込んだ4人兄妹の末っ子ルーシィ。
そこは悪い白い魔女が権力を握ってずっとナルニアを
冬にしてしまっている別世界。ずっと冬なのに
クリスマスはやってこない。
そんな魔女を、こどもたち4人と正義のライオン
アスランと共に闘うお話なのですが
周りを固めるキャラクター達も個性的で魅力的。
次はDVDで映像で楽しみたいです。
本を先に読んでよかったかも。
これ、先に映像を見ちゃったら空想の世界が
狭まっちゃいそう。

でもやっぱり児童文学の翻訳ってのは
文体がよみづらいなぁ〜。
で、読んでいる間は十分に引き込まれて
オモシロイのに、読み終わるとやっぱり
ファンタジーは苦手だと思うのは何故だろう?(苦笑)

でもまだあと6冊ありますが(汁
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2006年 04月 15日 |
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zDr.ペリコーンといえば「美肌革命」が有名ですが
まずはこちらからご紹介。

ニコラス・ペリコーン博士はアメリカで
カリスマ的指示を誇る皮膚科医者。
「炎症による加齢」理論の父といわれており
肌や全身の疾患の治療や、加齢、日光、環境やホルモンの
変化からおこる肌のダメージを防ぐための外用抗炎症剤の
用法などについて、何十ものアメリカおよび国際特許を所有 、
また、自らの理論の実用化にも取り組み
その研究の成果はN.V. Perricone M.D. Cosmeceuticalsという
スキンケア製品ラインと、N.V. Perricone M.D. Nutriceuticalsと
いうサプリメント製品ラインとして実現。
これらの製品はペリコーン博士のアンチエイジング理論に
基づいており、一般の化粧品やサプリメントにはない
理論と機能性を備えています。
“ドクターズコスメ”のコンセプトを世界に先駆けて
提唱してきた第一人者です。
で、こちらの本。
「ペリコーン博士のアンチエイジング革命」と
「リンクルキュア」です。

「リンクルキュア」では肌がなぜ老化していくのかを
詳しく説明しています。
フリーラジカルと呼ばれる老化理論、そしてフリーラジカルを
起こさないようにするための、フリーラジカルのダメージから
細胞を守る手段としての「抗酸化物質」の必要性
肌のお手入れ、生活においての注意など
それは肌だけではなく身体そのものを健康に保つ必要性が
書かれています。

「アンチエイジング革命」も同様ですが
こちらでは28日間で身体を若返らせるレシピも紹介。
こちらの方が肌、コスメよりも生活そのものを重点的に
簡素化して説明してあります。

「リンクルキュア」内で博士がいう必要な抗酸化物質として
●ビタミンCエステル
●アルファリポ酸
●DMAE(ジメチルアミノエタノール)
などを紹介し、他にも
アルファヒドロキシ酸とベータヒドロキシ酸についても説明。
サプリ等についてもどんなサプリが必要かが
詳しく書かれてますが、まぁこれは博士のサイト内でも
書かれてるので興味ある方は覗いてみてください。

「アンチエイジング革命」では特に食を中心に。
博士がスーパー食品賭して紹介しているのが「まいたけ」
。。。毎日取るか?(笑)

一度、博士の本は読んでおいて女子として損はないと思いますよ。
で、興味を持たれた方、
博士の薦める抗酸化物質が含まれたコスメは
その成分量もすべて研究され、その結果として高く評価を
受けている博士のコスメラインもありますが
あたしが愛用している456.comでも同様の成分のコスメが
ありますのであとは自己責任で(笑)
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2004年 12月 26日 |
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 せつない〜。めっさせつない。こんなにカワイイ設定が
 たくさんされているのに。こんなにもたくさんの不条理。 
 ボーイ・ミーツ・ガールの先に待っていたものは
 肺の中に睡蓮が咲いてしまう病気にとりつかれたクロエ。
 それまで裕福で働いたことなどなかったコランは彼女の
 病気を治すため=たくさんの花を買うために働き始める。
 コレクターなシックは自分の所有欲を満たすために
 もともと同じ対象を愛していたアリーズの寂しさに気付かない。
 愛してるから、愛してるのに
 どうしてこんなにも悲しいことばかりに満ちてるのかな。
 彼らはみな間違ってもあたしのようなせつなフェチではなく
 どちらかと言えばシナモン・シュガーのバラ色の雲に包まれ
 ちゃうくらい脳天気なパリの若者達。なのに降りかかってくるものは
 すべて自分たちではどうしようもないことばかり。
 (シックの病的なマニアックな収集癖すら「仕方ない」と
 思わせてしまう)
 愛してるから花を買い、愛してるから人をも「心臓抜き」で
 殺してしまう。部屋が暗く小さくなっていく描写は絶妙。
 料理人で召使いのニコラ、いいなぁ。
 あ、この小説を漫画化させたオカザキ作品は
 絶対に本を読んだあとに読むことをオススメ。
 でないと、絵で世界が固まってしまうよ。空想の世界で遊べない
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2004年 12月 26日 |
a0104226_0321233.jpg 
 ありえない世界、何もかも西瓜糖でできた世界に住む人たち。
 共産的な世界。言葉を話す虎、その虎に両親を食べられた
 名前を持たない主人公。みんな穏やかで静かに日々が
 過ぎていく中、そのコミューンからはずれた場所、
 「忘れられた世界」のすぐそばに住むインボイル達。
 そして彼らが運んでくる暴力と狂気と流血。そんなものにすら
 嫌悪感を抱きながらも淡々と処理を済ませる人たち。
 「忘れられた世界」ってあたしたちの「今の世界」なのかな。
 あ、でもこれが書かれたのって60年代。その頃のことかな。
 「忘れられた世界」に憧れを持ち色々と持ち帰ってくる「私」の
 恋人だったマーガレット。マーガレットの興味の大きさ
 人なつっこさ、奔放さ、そしてそのすべてに理解ができない「私」 
 向かうところは「理解」のできる相手、ポーリーン。
 なんかそれってせつないなぁ。
 文体がとても好き。意味とか持たず探さずその文体、世界に
 浸るのが一番気持ちのよい読み方。
 曜日ごとに色が変わる太陽に照らされているかの如く。
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