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2005年 10月 29日 |
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 いやぁ、やられた!騙されたぁ!が第一声。
んー、キモチイイね。ここまで上手いと。素晴らしい。
さすが2004年「このミステリーがすごい!」1位だけ
あります。同年「本格ミステリ・ベスト10」でも1位。
。。。ネタバレしないように頑張る(笑)

主人公の成瀬将虎は東京の白金に2歳年下の妹と二人で住んでいる。
毎日、映画にコンサート、合コンと遊びに夢中の妹、綾乃。
一方、将虎も、ロン毛に茶髪、ガードマンやパソコン教室の講師、
映画のエキストラなど「何でもやってやろう屋」を自称し、
2日に1回は白金台のフィットネスクラブに通い、愛車のミニに乗り
女性との情事も楽しんでいる。
ある日、将虎は同じフィットネスクラブに通うキヨシに頼まれ
しばらくジムを休んでいるキヨシの片思いの相手、久高愛子の家に
一緒に見舞いに行く。が、休みの理由はおじいさんの事故死だった。
しかもそれは事故ではなく巧妙に仕組まれた保険金殺人ではないかと。
どうやら蓬莱倶楽部という健康食品や羽根布団を
売っている会社があやしい。彼はその団体から5千万もの
被害にあっていた上、名前も聞いたことのない
会社の社員にさせられ保険金をかけられていた。
その繋がりを探るため探偵事務所で働いていたこともある将虎は
内偵することを引き受ける。

話は蓬莱倶楽部の裏を探っていくことと、将虎が広尾駅で
飛び込み自殺をしようとした麻宮さくらを助けたことで
はじまるプラトニックな関係、将虎が探偵事務所にいた頃の話、
蓬莱倶楽部の被害者だった古谷節子が借金返済の為に
悪事に手を染めていく話やパソコン教室の生徒だった安藤士郎と
その娘を捜す話と絶妙に絡み合っていく。

もぅこの本を周りにいる人すべてに読ませたい!
読んで、この「騙された?」を共有したい!
読み返すともぅ最初から作者の手にはまってることに気づき
また感嘆。確かに時々「違和感」は感じるのだけれど
その違和感ゆえにまったく違う想像をしてみたり。。。
(その違和感の説明も想像したこともネタバレになりそうで
言えない〜っ)

想像しやすい説明や感情移入しやすい設定を
作り上げることでその物語の中に入り込むことも
本の楽しさだし、またこうして相手に想像させることで
その想像を裏切るのも本の楽しさ。こればかりは
絶対に本でなければ楽しめない、ドラマ化や映画化は絶対無理。
貫井徳郎の「慟哭」もそうだったけれど本ならではの
楽しさにはまってください。
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2005年 10月 27日 |
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 オススメされて初唯川恵でし。
ドロドロでおもしろいよ〜、とのことでしたが
いやぁ、そのとおりでした(笑)

31歳、今の仕事について7年。チーフという肩書きを
与えられ部下も持ち、女性ならではの感性が活かせて
責任、やりがいもあり仕事が面白くて仕方ない怜子は
恋人の耕一郎から受けたプロポーズはそのままにしていた。
もぅ少しこのままの生活を満喫したい。
いずれは結婚し、子供だって産むつもりだ。
結婚の予定もなく彼氏もなく仕事だけに打ち込んでるわけじゃない
いるけれどしないという考えが怜子の中では
きっと一つの奢りでもあったはず。
だからこそ
「別れよう」という耕一郎からのコトバに
怜子はどんどん壊れていく。
それまで最優先にしたいた仕事がおろそかになり
体調も崩れ、精神も不安定になってく。
そこに友人の心ない「報告」
新しい彼女ができたらしい。
こんなにも自分が苦しんでいるのに
あの人だけ幸せになるなんて許せないという
無茶苦茶な思考。
そして怜子は。。。

とてもコワイ本です(苦笑)
怜子自身や怜子が自分よりも不幸と思う「壊れた女」や
何度も友達に泣きつきながらも不倫を続ける女性の心理や
自分にはこの生き方がまさに合ってると語る専業主婦の
歪んだ自尊心なんかよりも一番コワイのは
ここに書かれている女性達の心が「わかってしまう」
そのことが、一番コワイと思います。

「彼を失うことは自分を失うことだった。」
そーいう経験がない人でも、すっかり主人公の心の揺れ
動きが生々しく体感できるって意味でもコワイ本ですが(苦笑)
んなこと、あたしはしないよう〜と思っていても
その壊れ方がとても感情移入しやすいこの文体はスゴイなぁ。
30代という年齢。
転んだときのダメージが大きく、傷の治りも遅い年代。

あ、ミステリじゃないです、恋愛小説です。念のため(笑)
数時間で読めちゃいますよん。
(というよりミステリとは違った感覚でどんどん先が気になって
一気読みしたくなる本)
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2005年 10月 26日 |
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 裕福な環境の元、医師となった晃彦と
医者を目指したものの家庭の事情で警察官となった
勇作。小中高とずっと互いに意識しつつ
色々な面で争い続けた二人。
勇作にとって晃彦がいる限り「一番」にはなれなかった。
10年ぶりの再会は殺人事件の刑事と容疑者としてだった。

二人の間に存在する女性。
初恋の相手、別れなければならなかった相手。
その相手は「宿敵」の妻となっていた。。。と
言うとまるでこの女性を軸に恋愛も
絡めちゃったり?宿敵との対決?
と文庫本のウラ表紙を読んだとき
思ったりしたのですが(退屈な設定だなぁなんてね)
それは的はずれ。それも大きく。
(あぁあまりその思い違いも書くとネタバレになっちゃう)
まぁなんだかんだと、そんなコト思っちゃったりしたもんだから
余計にこのタイトルの「宿命」という意味が
深く感じました。

そう、これは「宿命」を描いた話。
確かに事件は起こり、そのトリックや犯人探しも
書かれてはいるけれど、でもそれは
この本の一部でしかない、とだけ。
ネタバレは絶対にしたくない本(笑)
これは絶対にラストは実際に読んで
作者が「一番書きたかった一行」に
「やられた」感を味わって欲しいです。
(ドラマ化もされてたんだね。見てなくてよかった〜)
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2005年 10月 24日 |
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 ということで、またまた読んじゃいましたっ。
女刑事音道貴子シリーズ。
前回の事件後、立川の警視庁多摩総合庁舎にて
第三機動捜査隊立川分駐所で働く音道の日常を
描いた短編集。
読み始めてすぐに、あぁ〜思い出した、このシリーズって
最後はすっとしてもそのすっとする分、初めは
「落とされる」んだっけ。。。と感じるほど
ため息がうつりそうな憂鬱な音道の日常(苦笑)
今回はいきなり近所の人の、悪い人ではないのだけれど
イライラさせられる出来事から始まります。

ゴミあさりから相手のプライバシーを覗いて悦に入っている
変質的なストーカーに悩まされる「あなたの匂い」
連続路上強盗が解決しないまま、さらに引き起こされた
中年男性が被害者となった集団暴行事件。荒れる家族の
一面を描いた「冬の軋み」
小汚いビジネスホテルで発見された老夫婦の過去を
事件解決の為、辿っていく「花散る頃の殺人」
同僚だったオカマの安曇から紹介された染織家が
謎の投身自殺を遂げる。安曇と一緒に音道はその動機を
探っていく「長夜」
滝沢の所轄署で迎える年越しを書いた「茶碗酒」
高校生達の援交を狙った悪質な強盗を追う「雛の夜」

その読みやすさは折り紙つけちゃう!数時間で読めちゃいます。
音道の友好関係が見えたりと、このシリーズファンへの
プレゼント的意味合いの「架空インタビュー」もあったり
とても楽しめる一冊に仕上がってます。
やるせなく、せつなく、痛々しいけれど自分たちの
できることはここまで、と言った感じの
事件そのものは至って日常的なものが多いだけに
音道という女刑事が本当に日々こんな暮らしを
しているのかな、と妙に親近感すら感じてしまう。
さらに次が楽しみになる息抜き的短編集。
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2005年 10月 20日 |
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 初乃南アサです。第115回直木賞受賞作。
とりあえず初めてなので有名なモノから。

深夜のファミレスで突然、男の体から炎が噴き出した。
検死すると男の身体に残った獣の噛み傷。
その数日後、喉元を咬み殺された死体が発見される。
二つの事件はきっと繋がりがあるに違いない、と捜査が進められる。

たらたら〜っとした余計な前置きなく始まるのでそこは
読みやすかったです。ただこれは事件そのものよりも
刑事の視点からみた「人間ドラマ」
事件を追うのは、バツイチ三十路の女性刑事、音道と
女性軽視も甚だしい典型的な初老の刑事体質の滝沢。
なので、前半は事件の謎を追いながらも
女性不要の世界で、そこに身を置く音道の苛立ちが
延々と語られるわけですが
この音道の、滝沢からみるかわいげのなさ、そして滝沢の
音道からみる馬鹿らしさを含んだ軽蔑
対立しあう二人の心の変化、心理描写が
とてもよく書かれています。
この二人のやりとりを視点を変えながら
読ませるのはおもしろかったな。

そして事件の犯人。牙を持つ獣のその美しさ、従順さ
健気さにやられた〜っ。
一気に中盤までのだらけたあたしの気持ちを
(女性として音道に共感できる人はだらけず読めると思います)
ぎゅっと鷲掴みですよ。

話の終盤のスピード感、臨場感もかなりキモチヨイ。
しっかり事件そのもののトリック、薬物の説明なども
きっちり描かれているのでミステリとしても秀逸かと。
まぁつっこみどころがないわけではないですが。

ただせつないね。事件が解決されたところでその心の痛みは
とても深い。家族の為の仕事が家族を壊してしまうという
それは、音道や滝沢も含めて、その難しさ、哀しさも
十分に汲み取ることができます。
なにより実行犯となった「彼」の孤独感。
これはとてもせつない存在。
その壮絶で静かな意思を持った最後もスゴイ。

あたしはちょっとあまりにも女性として肩肘張ってる姿は
苦手なのでちらり読みにくかったのですが。。。
いずれ物語的には、女性であっても認められるのだろうと
タカを括って読んでいたのですが
そんな100%すっきりいくようには持って行ってないところが
リアリティがあって好感が持てましたね。
あの人、すごかったよね、でも、いない方がラクやね、的な。
それでもシリーズ作ということで次も読んでみたくなりました。
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2005年 10月 16日 |
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 平穏な生活に訪れた突然のバスの転落事故。
そこには妻と娘が乗っていた。
瀕死の重体で担ぎ込まれた血だらけの妻と
脳に損傷を受け植物状態の娘。
妻が息を引き取り悲しみに明け暮れていると
娘が目を覚ました。
しかしそれは娘ではなく、36歳の妻の魂だった。
という、映画化もされたお話。
意識だけ別の身体に入ってしまうというのは
有名なところでは「転校生」やら色々と今までにも
あったわけで、まぁあのパターンか、と
映画情報を見ているときは、よくある設定だよね、と
タカを括っていました。
が。
これはすごくせつない。
36歳の妻が小学校5年生の娘の身体を手に入れる。
2度目の人生を与えられた妻は
初めは、娘のために、自分のようにはなって欲しくないと
後悔しない人生を過ごさせてあげたいからという理由で
勉強を始め、私立中学を受験し、さらに高校受験もし直し
クラブ活動、友人との交流と青春を謳歌しはじめた頃
中年の夫は一人残されたような疎外感を感じ始める。
問題は、そんな精神的なものだけじゃない。
当然、肉体的な欲求もあればストレスも感じる。
妻は妻であっても、身体は自分の血を分けた実の娘。
これはもぅホント生々しい。
これを果たして映画でどこまで描ききれたかどうか。
文章で読むからこそ、せつなくて哀しい。

最初この夫婦の奇妙な関係を世間に対して「秘密」と
名付けていると思っていたけれど
最後は飛んでもない結末。
本当の「秘密」がそこには存在した。

んー、これも映画見ちゃった人はわかってるんですよねぇ。
そのオチがたまたま想像できちゃったり、知っちゃったり
していたらこの本のおもしろさはきっと半減。

見ていない映画を酷評するのもなんですが
この文章上の世界、心は表せないんじゃないかなぁ。
映画を見た友人は「オヤジの夢物語って感じの内容で最悪」と
語ってましたが本を読んだ限りでは
この状態に陥りたいオヤジは皆無だと思うよ。
誰に感情移入して読むかでも、本の味は変わるけれど
あたしはすっかりこの主人公の男性に感情移入して
涙。

蛇足ですが、犯人が最後の最後までわからなくて
その犯人に行き着くまでの謎解きを描いたのが
「ミステリー」で、犯人は最初からわかっているけれど
主人公が犯人と接触しながらも謎を解いていくのを
読者にハラハラさせながら描くのが「サスペンス」だそうです。
前者がアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」や
「オリエント急行の殺人」だとしたら後者は
刑事コロンボのシリーズ、と先日テレビでやってましたが
(これが正しいどうかは別として(苦笑))
そう考えると、この本は立派な「ミステリー」だと思います。
最後の最後までしっかり味わって欲しい本。
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2005年 10月 14日 |
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 ちょっと時代ものに戻って藤沢周平。
今回の藤沢作品、ちょっと手がこんでます。
「しぐれ町」というひとつの町を舞台に
その町に暮らす人たちの生活を短編連作にしたもので
一つの話で主人公だった人が次の話で
脇役として登場したり、前の話の中の会話に出てきた人が
次の話に出てきたり。。。。と読んでいるうちに
その町の住人たちすべてに不思議な愛着がうまれてきたり。

自分の人生の中では誰もがみな主人公と歌っていたのは
さだまさしでしたっけ?まさにそんな感じです(笑)

話を進めていく「狂言回し」役を大家の清兵衛と書役の万平が
雑談をする中で勧めていくのですがこの二人がまたいい味を
出してる。
 世間の目をきにしながらも、旦那のいるおもんと
不義を働く小間物屋の若旦那栄之助は今夜も闇に紛れて帰っていく。
 息子夫婦に家督を譲り女房もなくし一人しぐれ町に悠々自適に
暮らす萬屋の隠居佐兵衛は、最近ちょっとぼけてはきたがそれでも
まだまだ少しは女子に興味だって持ってる。
 油屋の主人政右衛門は、大酒のみの父親と病気の幼い兄弟の
世話をする十歳のおきちを心配する傍ら、女房のおたかと
喧嘩ばかりの日々、ふと20年前に思い合っていたおふさが
恋しくなる。
 うさぎ屋に頼まれて作った櫛の出来の良さを栄之助に
認められても、重助は出ていった女房のおはつを
息子の長太と待つ暮らしなのであまり根も詰められない。

そんな風に人々は普通に暮らしているのに
そこには小さな物語がしっかりと存在するのです。
この本の中では「主人公」にならなかった他の色々な
しぐれ町の人たちの話をもっと読みたくなる。

この話のいいところはやっぱり最終話。
みんなみんなそれぞれに自分の人生を歩んでいる。
もぅ一度といわず何度も再読したくなる本。
藤沢の書く話はほんと優しさに溢れている。
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2005年 10月 10日 |
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 「失踪症候群」に続き症候群シリーズ2作目です。
前回は探偵の原田柾一郎の話を織り込みながら
事件解決へと話が運びましたが、今回は托鉢僧の武藤隆。
彼がいつも立っている新宿西口。
そこでふとしたことから挨拶を交わすようになった
ティッシュ配りの高梨。
そこから武藤は誘拐事件に巻き込まれていく。
と同時に、実は表沙汰にならずに多発していた
数百万程度の身代金で子供が必ず帰ってくる「小口誘拐」
その二つを絡ませながら話は進んでいきます。

相変わらずの警察では絶対にできないことを
すんなりやり遂げて犯人を追いつめていく環チーム。
作者の好きな「必殺シリーズ」または「ザ・ハングマン」
さながら、自らの頭脳に固執する犯人との裏のかきあいは
読んでいて引き込まれるのですが
んー、最後のまとめ方がちょっとチカラワザすぎ?
シリーズだからこそ、魅力的なキャラクターだからこそ
読めた感じも否めない。。。
次の最終話「殺人症候群」に期待です。

ただ今回、連続誘拐犯が、誘拐する子どもの選定に利用していたのが
インターネットの日記サイト。
この作品の初出が1998年なので、その当時まだネットの
コワサも浸透していない頃なので(まだパソコン通信が
フツウに存在しインターネットが出回り始めた頃って感じ?)
個人情報なんてがんがん自ら流出させていたり
もちろん顔写真だってなんの迷いもなく晒し無防備だった時代
その時読んだらもっと強烈な印象だったかも。
(あたしがネットを始めたのは1999年だっけかな?)

さて順番的にいったら次の主役(?)は肉体労働者の倉持真栄?
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2005年 10月 10日 |
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 ん〜、この人の書く話って面白いなぁ。
エンターテイメント性が高い。
おもしろおかしく読んでいくウチに
ぱーんと作者のホントに言いたいことが
胸に体当たりしてきてドキッとする。
あり得ない設定が、本当にあったら、とまで
考えてしまう。そう願ってしまうような優しさがある。

5年前のある日、何気ない新聞の記事に目を留める。
3人家族のワゴン車がスピードの出しすぎで
カーブを曲がりきれずに対向車線をはみ出し
トラックと正面衝突。父親と息子は即死。
運転していた父親は1週間前に免許を取ったばかり。
マイカーが納車された翌日の事故。
まぬけで哀れな父親と思うと同時に他のニュースより
目に留まったのは家族構成やその年齢がまったく自分と同じだったから。
でもその事故の記事も忘れてしまっていた。
覚えていられるような状態ではなかった。
5年経ち、もぅ死んでもいいかなぁと思っていたような自分には。。。
そんな自分の前に1台のワゴン車が止まり乗るように言われる。
運転手は「橋本さん」隣に座っていたのは「健太君」だった。
そうあの5年前の新聞で見た名前の二人。
そして、過去へ、自分の大事な「ターニングポイント」へ向かっての
不思議なドライブが始まった。

家族って思いが通じているようで通じていなかったり
自分ではそんなつもりはなかったのに、違った方へとられてしまったり
ちょっとしたズレがいつの間にか修正不可能なことに
なってしまったり。。。。とても大事な大切な関係だからこそ
それに気づいたときの悲しさ、重さは計り知れない。
修正はできるのか?自分にその向かい出す勇気はあるのか。

「よみがえりモノ」などが映画やドラマで色々と取り上げられ
ちょっと不思議なファンタジーがうけてる昨今、この本も
映像化されたらオモシロイものができそうだなぁと思ったら
2006年松竹によって映画化されるそうです。
。。。レンタルで見ようかな(笑)
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2005年 10月 10日 |
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 忠臣蔵で有名な堀部安兵衛ですがこれは
忠臣蔵そのものよりも中山安兵衛としての少年期から
赤穂浪士討ち入りにかかわることになるまでを
重点的に彼の34歳でそのを閉じるまでを書いた
池波正太郎的な長編時代小説。
あたしの中では四十七士の一人でむっちゃ剣豪程度の
知識しかなかったのですが、「高田の馬場の決闘」は
講談・浪曲等で有名な話だそうで。
小気味好い文章と、人間臭さが面白いのですが
何より決闘のシーンが本当に格好イイ!
作中に別れのシーンが多く書かれていますがこれまた格好いい。
胸にしみじみくるものが。

武士として闘いのない時代には厳しすぎる父親が
上から疎ましがられ無実の罪を着せられた挙げ句
「言い訳無用」と切腹。14歳で故郷の新発田を出奔し
父の死んだ真実を求め旅立ちます。
色々な人に人に助けられつつ、人生の辛酸をなめ
少年から大人になっていく安兵衛。
その中で男と男の信頼を築いていく。もぅ感動。
特に義理の叔父となった管野六郎左衛門との関係。
そう、安兵衛を取りまく人たちがまたみないい味なんですよ。
盗賊の鳥羽又十郎、学者北島雪山、つねに安兵衛の
精神的な支えとなる細井広沢。
大酒飲みの道山和尚、そして安兵衛と常に背中合わせに
繋がっているかのような中津川祐見。
人間とは、一面だけのものではない「辻褄の合わねえ生きもの」
であるという池波作品の共通のテーマもとても深いです。

忠臣蔵はもぅお腹いっぱいという人にはとくに(笑)
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