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2006年 10月 30日 |
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 音村夏貴は時々過呼吸の発作に見舞われる中学生。
親友正哉の家が火事になり、彼が焼死した。
両親を助けようと夏貴の目の前で
燃えさかる火のなかに飛び込んでいったのだ。
不審火だった。嘆き悲しむ夏貴の耳に
親友の声が聞こえてきた。彼の遺した携帯から。
そして画面には死んだはずの彼の顔が…。
不審火の真相を調べてほしいと彼は言う。
家のなかに火の気はなかったし、消火活動も
終盤に近づいて、なお激しく燃え上がった
不可解な火事だった。放火なのか?
なぜ正哉と彼の両親は死ななければならなかったのか?
携帯から語りかける友人との二人三脚で、
夏貴が探り出した驚愕の真相は…?
畠中恵、初の現代小説。ファンタスティック・ミステリ。
(「BOOK」データベースより)

『しゃばけ』シリーズでお馴染みの畠中恵。
文章は軟らかく非常に読みやすい。
でも読みやすいからってなにも
こんなにも詰めこまなくても!ってくらい
「贅沢」な一冊。

母子家庭の音村夏貴。息子である彼を溺愛する母親。
親友である幼馴染みの正哉の死。
死んだはずの正哉とともに事件解決か?と
思いきやそこからまったく違った展開に。。。

自分の生まれてきた意味、自分の居場所
少年期特有の悩みと成長の過程まで描ききり
さらに不妊治療やその先の道徳観まで話は広がりますが
不思議と話のお軸がぶれた感がないのはすごい。
「百万の手」が望むもの、「百万の手」が引き起こしたもの。
ミステリとしてはやや物足りなさがあってもそれを補うほどの
ストーリー性、人物描写の魅力があります。
ファンタスティックと呼ぶには語弊があるかな。
テーマとしては重め。確かに中高生にも
読んで欲しい1冊。
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2006年 10月 30日 |
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 美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを
首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。
三番目の犠牲者を決め綿密に調べ上げるが
自分の手口を真似て殺された彼女の死体を
発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、
何故彼女を殺す必要があるのか。
「ハサミ男」は調査をはじめる。
精緻にして大胆な長編ミステリの傑作。
(「BOOK」データベースより)

ネタバレなしにこの話を説明するのは不可能!
なのに映画化されているというからびっくり。
。。。見ない方がいいのか?とか思ったり(笑)

あたしの好きなタイプのトリックなのですが
一切の予備知識なく読んだので読後感は
ぞわわわわ〜〜〜っときましたね。
構成が見事です。
途中で「あれ?」という違和感はあり
もしかしたら、と犯人像が浮かぶたびに
うち消され、作者の術中に翻弄され
ネタがあかされたときはすっきりしましたね。
もぅ一度速攻で読み返したくなる面白さのある本。
かなり好きです。
猟奇殺人モノや自殺未遂の描写に嫌悪感を
持つ人には薦められませんが
気持ちよく騙されたい方にオススメ。
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2006年 10月 29日 |
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 恋をした相手は人形だった。作者は如月(きさらぎ)まゆら。
だが、人形はエキセントリックな天才作家自らの手で
破壊されてしまう。修復を進める僕の目の前に
人形に生き写しの女優・聖(ひじり)が現れた。
まゆらドールと女優が競演を果たすとき、僕らは?
日本推理作家協会賞受賞作家が新境地を開く
初めての長編ミステリー。(出版社 / 著者からの内容紹介)

加納朋子というと「ささらさや」のほんわか優しい世界の
イメージだったのですがこれはまた随分と新境地。
異色な倒錯した世界。
主人公も今までの加納朋子の描く主人公と違って
高飛車な美人なわけで。
でも根本的に文章が「加納朋子」なわけで
優しいわけですよ。なので「おどろおどろしい
倒錯した」世界を描ける他の作家を
知ってる人にはその部分に多少なりとも
違和感を感じるかも。

ストーリー的にはすっかり騙されましたが
その「ゲーム」やってるって設定じゃ
叙述トリックとしては(苦笑)
それでも結構、楽しめたな。
ただ加納朋子には加納朋子の世界をやっぱり求めたいです(笑)
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2006年 10月 29日 |
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 きゃーきゃーきゃー♪とミーハーに騒ぎたくなる
あの4人組、復活です!
なぁんてノリで読むのがいいかな、というもぅ
読者サービス?と思わせる作品。
彼らの存在をまた「味わえる」楽しい1冊。
最後にすべてを絡ませる伊坂節は
完全にエンターテイメントの域。
間違っても(そんな人いないと思いますが)
これを最初に(伊坂作品を)読まないように(笑)

人間嘘発見器成瀬が遭遇した刃物男騒動、
演説の達人響野は「幻の女」を探し
正確無比な“体内時計”の持ち主雪子は
謎の招待券の真意を追う。
そして天才スリの久遠は殴打される中年男にー
史上最強の天才強盗4人組が巻き込まれた
バラバラな事件。
だが、華麗なる銀行襲撃の裏に突如浮上した
「社長令嬢誘拐事件」と奇妙な連鎖を始め…。
絶品のプロット、会話、伏線が織りなす軽快サスペンス!
伊坂ブームの起爆剤にして、映画化で話題の
「陽気なギャング」ここに待望の復活。 (「BOOK」データベースより)

たびたび出てくる「都合の良さ」には
推理小説とか本気で愛してる人は怒る?(笑)
でもそれすら承知の上でちゃんと文章中で
エクスキューズを言わせちゃう「ノリ」を笑えないと!
伊坂の本の楽しみは、そこじゃあないからね。
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2006年 10月 29日 |
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 福井晴敏の初期短編集ということですが
短編なんかではなく中編、中身は長編並の読み応え。
ダイスファンにはたまらない1冊。
もぅかっこよすぎ。
読み終わったときには、市ヶ谷、永田町、桜田門
だけではなく神谷町=ロシア、赤坂=アメリカ、
麻布=中国なんて言いたくなる(笑)

どの話も国益、治安維持という名目で
人殺し等の汚れ仕事を淡々と遂行する
防衛庁情報局の工作員達。
上からの命令には疑問をはさまず
感情を捨て、ロボットのように任務をこ。
そんな彼等が「人間としての情」によって
感情を揺さぶられる6編。
不実な世界に妥協して生きるか?
人間として誠実に死ぬか?

いまできる最善のこと (初出:1998年)
元治安情報局の工作員と小生意気な小学1年生
建設業界で成功し今の仕事の地位を得た自分を狙う
北の元工作員。生きて帰れるのか、この小さな
まったく見ず知らずのたまたま居合わせたこの子を
守ることができるのか?

畳算 (初出:1999年)
ロシアの隠した「スーツケース」を隠し持つ老婆
昔、芸者だった彼女は「畳算」で帰らぬ愛した人を
ずっと思い続けた。とてもせつない美しい話。

サクラ (初出:1999年)
防衛庁情報局員、正局員の高藤と
警補官と呼ばれる必要時のみ招集されて任務に
あたる桜。根っからの事務屋の高藤に比べ
桜はSOF、対テロを目的に結成されながら誘拐、
暗殺などの汚れ仕事の引き受ける特殊要撃部隊上がり。
二人の任務はサブジェクトが「北」に「精算」
されることから守ることだった。

媽媽 (初出:2000年) 
DAIS勤務の兼業主婦。どんな仕事も悩みは
同じなのねなどと思いながらもその重さは
まったく違うわけですが(苦笑)
多発している現在の海賊事件の裏で
隠されていた哀しい母子の生き様。

断ち切る (初出:2000年) 
「断ち切りのタメ」と呼ばれた元スリの椛山
息子夫婦の家に同居し自分の居場所に
思うところがあるそんなある日、
昔、椛山を追い回した刑事の韮沢から受けた
仕事は実は大がかりな罠の一部分だった。
「媽媽」続編。

920を待ちながら (初出:2004年)
「亡国のイージス」より時間軸は前のストーリー。
上手く練られとても深く伝わってくる。
C-blossomとも話がリンクしてます。

結構、ボロボロ泣いちゃったり。とくに最後の1話は
本気でイイ!!!
(タクシー運転手を見る目が変わりそう。。。ってことはナイ)
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2006年 10月 12日 |
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 もともと小説が好きで若い頃は小説ばかり
読んでいて(日本のよりも海外のが多かったかな?)
産後、小説の世界にどっぷりはまるのが
恐くて(家事や育児に戻れなくなりそうで(笑))
また小説を愉しむようになったのはここ数年。
かと言ってその間、読書をしていなかった
わけではなく「エッセイ」ばかり読んでたわけです。

今は小説が楽しくて楽しくて、エッセイから
遠ざかってますが、これは「絵描き」が
シベリアンハスキーの「グレイ」との生活を
描いたエッセイ。

文章のあいまにイラストが散りばめられ
「読みやすいなぁ」が第一印象。
かわいいじゃ〜んと安易に読んでいると
。。。やられます(笑)
グレイの一人語り、家族が旅行に
行ってしまい、ひとりぽっちで預けられるのですが
もぅ帰ってきたときの嬉しさ
泣いちゃったよぅ。

それだけじゃないんですけどね(苦笑)
んも。ほのぼのエッセイとすっかり油断してました。

絵描きが、その家族がどんなにグレイを
家族の一員として大事にしてるか
とても深く伝わってくる一冊。
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2006年 10月 12日 |
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 乙一、かなりお気に入りの作家になってます。
これはもぅ語り手がスゴイ。だって「死体」ですよ。

9歳の殺された女の子の視点で淡々と
語られていくんです。いや、びっくり。
そしてこの話を作者が書いたのが16歳と知って
これまたびっくり。乙一のデビュー作です。

夏休み、兄が好きな妹。あたしもお兄ちゃんのことを
「健くん」って呼びたかった、という思いを
知ってしまった五月は「弥生ちゃんの秘密を
知ってしまったから自分の秘密も告白しなきゃ」という
気持ちで「あたし、健くんが好き」と告げたとき。。。
高い高い木の上から突き落とされた。
兄妹は死体を隠す。ちょうど起こっていた
子供を狙った連続誘拐事件だと思わせてしまおう、と。

子供がどこまでオトナの目を騙せるのか、という
とてもコワイ話。19歳もコドモとしてね。

オチについては賛否両論みたいですが
あたしはこの話、好きです。

もぅ一編「優子」も素晴らしい。
人の言葉を追う上での思いこみって。。。と唖然。
せつないショートミステリー。映画化は無理(笑
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2006年 10月 11日 |
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 さすが伊坂!文句なくオモシロイ!!!
めずらしく他作品とのリンクがない?と思ったら
この主人公が1話ごと変わる連作短編集だけに
話すべてがリンクしてます。
この話で脇役だった人が主人公に、前の話で
主人公だった人のその後が語られたり
伊坂のストーリー作りの面白さが凝縮された一冊。

8年前、小惑星が地球にぶつかることで絶滅すると
発表されたら。。。そして5年が経過したら。。。
世の中はどうなっている?
どうせ終わりなんだ、と強奪や殺人、荒みきった世界
でもそれが5年も続いたら。。。
世の中はそんな「暴力」にちょっと飽きて
「小康状態」を保っているかもしれない。
そんな世の中。仙台にある団地「ヒルズタウン」に
繰り広げられる人間群像8話。

つっこみどころなんて下らないことを考えずに
ぜひ世界が終わりを告げる前に読んで欲しい。
あたしは読んでいる最中、ふと家事に戻ったりした一瞬
「今がその小康状態?」と錯覚すら感じました。

次は「陽気なギャング」の続編っ。これまた楽しみ。
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2006年 10月 11日 |
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 説明不要なハチクロです(笑)
サイトはこちら
美大に通う5人の男子と女子。
誰かが誰かに恋してる。でも自分もしっかり
持っている、そんな部分が読んでいて
キモチイイのかも。
あちこちに散りばめられた笑いがツボ。
父の日立体パンなんて笑い死ぬかと思った!!!
「青春スーツ」もいいね〜、せつない笑い加減が。
まぁ最後は収まるところにキレイにおさまったって感じですが
それに対してまったくブーイングの気持ちすらない
ホント読んでまったり癒されるカワイイ漫画。
ちょうどいい長さって感じ?
で、NANAはどう始末つけてくれるんだ?(苦笑)←長すぎ。
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2006年 10月 11日 |
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 「『亡国のイージス』の工作員・如月行が1人の
女子高生と出会ったことから、もうひとつの物語が始まる。
父が横領事件という不祥事を起こした。
世間の冷たい視線を避けるために
全寮制の女子学園に転校した、松宮香奈。
友達も家族も失い、生きる希望を
見いだせなくなった香奈のまえに
如月行という名の美術の教育実習生が現れる……。
ベストセラー作家・福井晴敏が書き下ろし!
『亡国のイージス』スペシャルアナザーストーリー」

ということで原作はあの「亡国のイージス」の
福井晴敏です。あの如月行が少女漫画になって
目の前に!きゃあ♪というわけで読んでみましたが
あたしは結構、雑食なのでわりとどんな漫画でも
読めるのですが少女漫画となると好みの
わかれるところだけにこの話はぜひ
文章でも発表してほしいと思うほどさすが福井、
話の展開のスピード感、緊張感
誰が的かわからない孤独な闘いは読み応えあり。
アナザーストーリーとして十分に楽しめました。
この人の描く如月行がかなり好みだったことも幸い(笑)
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