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2007年 03月 30日 |
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 「宮廷篇 」美しく聡明な少女オンニョニは、
彼女を妾にと企む宦官により、宮女に登用された。
華やかだが陰謀渦巻く宮廷社会に足を踏み入れた少女は
チャングム(長今)という新しい名を与えられ
王の食事を作る厨房で働くことに。
だが、料理や学問に天賦の才を見せる彼女に
先輩たちは冷たい。さらに、宦官の魔の手までもが
忍び寄ってきて…16世紀の韓国に実在したヒロインの
波瀾に満ちた一生を鮮やかに描く、歴史ドラマの第一章。

「追放篇 」宮廷で二年の月日を過ごし、料理と医術に
並々ならぬ才覚を示したチャングムは
王の食するノビアニ(プルコギの前身)を任されるまでになった。
しかし、宿敵韓乃温によって追放の憂き目にあった恩人
佳徳の行方は杳として知れない。
佳徳を想い心を痛めるチャングムだが、彼女の身辺へも
陰謀の黒い手は確実に迫ってきていた—波瀾が波瀾を呼ぶ
歴史ドラマが遂に佳境へ。
チャングム出生の秘密が明らかになる激動の第二章。

「医女篇 」濡れ衣を着せられ宮廷から追放されたチャングム。
官婢の身分に落ち辛い日々を送っていたが
類い希な医術で民を癒す彼女の名声はやがて
新たな王の耳に届く。宮廷に呼び戻され
たちどころに王や后の病を見抜いたチャングムは
一躍、最高位の医女の候補に。だが嫉妬に燃えるライバルが
差し向けた刺客によって、またもや悲劇が繰り返される…
大長今の波瀾の一生に心安まる時はない。
大人気歴史ドラマ、遂に感涙の最終章。

(「BOOK」データベースより)

んー(苦笑)ドラマの「チャングムの誓い」は
ちなみにまったく見てませんがドラマとは全然
ストーリーが違うようですね。
なのでそこは切り離して読む方がいいようですよ。
話はかなり大ざっぱ勢いで読ませます。
いかにも昔の男性が書いた本という感じは否めませんが
大河ドラマ的に楽しめる大がかりさ、都合のよさは
かえって気持ちのよいほど(笑)
そりゃいくらなんでもないだろというつっこみどころも
満載ですがそれを上回るほどダイナミックに
話は進んでいきます。エンターテイメントとして
楽しめる本。また下手な歴史本よりも文化がよく見えて
当時の宮廷の様子、どのような器具を使っていたのかや
打ち身に豚肉を焼いて患部に巻きつける医療方法
など興味深いです。
以前、こちらは中国の話ですが「蒼穹の昴」を
読んでいたので宦官が何かなどはわかっていたので
とっつきやすかったかも。
まぁ一度読めば十分です(苦笑)
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2007年 03月 30日 |
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 江戸の大店の若だんな一太郎は17歳。
一粒種で両親から溺愛されているが身体が弱く
すぐ寝込んでしまう。そんな一太郎を守るべく
手代に身を替えた犬神・白沢、屏風のぞきや小鬼が
身の周りに控えている。
ある夜、ひとり歩きをした一太郎は人殺しを
目撃してしまう。あやかしたちの力を借りて
下手人探しに乗り出すものの…。
心優しい若だんなと妖怪たちが繰り広げる
愉快で不思議な人情推理帖!
第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)

あたしはもともと時代小説は好きですがこれは
時代小説が苦手な人でもすっと入れるのでは。
様子がすべて目に浮かぶようなその文章は
ファンタジーとして秀逸。
この作家さん漫画家出身だそうでどうりで
絵が浮かびやすいわけです。
そして病弱な若だんな一太郎を始めとして
愛すべきキャラクターがたくさん。
このシリーズははまりますね〜。ファンが多いのも
うなずけます。妖(あやかし)達が本当に興味深い。
ただのファンタジーではなくミステリーとしても
楽しめる作りはさらに読みやすさ倍増。
時代小説?と構えずにぜひ読んで体感して欲しい世界。
超虚弱体質ゆえの安楽椅子探偵、それもあやかしの
術を使ってだから謎解きは自分で解かずに
そのあやかしたちの手を楽しむのがコツ(笑)
しゃばけ倶楽部なるサイトも。
イラストのかわいさがいい感じです。
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2007年 03月 30日 |
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 一度たずねてみてください。わたしがあなたに
贈る最後のプレゼントを用意しておきました—。
そう綴られた亡き妻の手紙だけを頼りに
ビアバー“香菜里屋”にやってきた神崎。
マスター・工藤が語った、妻がプレゼントに
込めた意味とは…。
客から持ちかけられた謎の数々を解明かす連作短編集の第2弾。
(「BOOK」データベースより)

前作、「花の下にて春死なむ」がよかったので
安心して読めたビアバー香菜里屋の店主工藤の
探偵椅子形式ミステリー。
文体にクセがなく読みやすい。ふっと人の心の
触れてはいけない奥深くまで感じる連作短編集。
またまた前作同様、工藤の作り出す料理に
酔いしれました。
さらっと読めるミステリー、お酒片手に楽しみたい。
今回登場した工藤の昔からの付き合いを匂わせる
バーマン香月がいいキャラをしていて今後に期待。
かなり好きなシリーズです。あぁこんな店の常連に
なりたいっ。三軒茶屋に本当に存在して欲しいくらい(笑)
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2007年 03月 30日 |
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 目覚めると、私は闇の中にいた。
交通事故により全身不随のうえ音も視覚も
五感の全てを奪われていたのだ。
残ったのは右腕の皮膚感覚のみ。
ピアニストの妻はその腕を鍵盤に見立て
日日の想いを演奏で伝えることを思いつく。
それは、永劫の囚人となった私の唯一の救いとなるが…。
表題作のほか、「Calling You」「傷」など
傑作短篇5作とリリカルな怪作「ボクの賢いパンツくん」
書き下ろし最新作「ウソカノ」の2作を初収録。
(「BOOK」データベースより)

グロテスクな作品が多い乙一ですがこれはライトノベルと
して刊行されたものに最新作を加え文庫化。
なのでどれもグロ感は薄めなので乙一初心者でも
読みやすい仕上がりになっているばかりではなく
どの作品もぐっと心にくる話ばかり。

「calling you」
誰もが持っている携帯電話を唯一持っていない女子高生
何故なら話す相手がいないから。クラスでも誰も自分に
話しかける人はいない。いつしか心の中で自分だけの
携帯電話を空想するように。そしてその携帯電話が
繋がり人の声が。空想のはずの携帯電話なのに。。。

「失はれる物語」
表題作。
意識はしっかりとあるのに右腕の皮膚感覚しか
感じられる人差し指しか動かせなくなった
主人公の一人称だけで語られる世界。
妻の幸せを祈って取ったたった一つの行動。
泣ける一編。

「傷」
特殊学級に通う小学生オレとアサト。
アサトには不思議な力があった。人の怪我を自分の
身体に移すことができるのだった。
親に虐待されたオレと親に殺されかけたアサト。
どちらもいらない存在なんかじゃない。
もぅこの二人の存在、悲しくて痛くて愛おしすぎる!
これもまた泣けます。

「手を握る泥棒の物語」
お金に困り果て辺鄙な旅館に泊まった裕福な親戚の
財布を盗もうと企てた主人公のちょっとまぬけな話。
すぐに掴まるかと思って覚悟していたのに何故か。。。

「しあわせは猫のかたち」
人間嫌いな主人公。人と一切関わりを持たず
カーテンを閉め切って暮らそうと伯父の所有する家で
一人暮らしをはじめるがそこは殺人事件があった家だった。
そしてその家には先住人が残っていた。
ミステリの要素もあるもののほんわり暖かみある作品。
最後の主人公に宛てられた手紙が美しい。

「ボクの賢いパンツくん」
怪作?(笑)たのしすぎ。

「マリアの指」
マリアの死は自殺だったのか、それとも。。。
誰にでも注目される美しい存在、幸せにあるに違いないと
人に思われる存在。絶対的な威圧感とカリスマ性。
けれどマリアはどうだったのだろう?
バラバラになったマリアの死体。残されたホルマリンの
瓶の中の指を見ながら本当のことを追い求めると。。。

「ウソカノ」
書き下ろし。クラスのみんなより一歩リードを
取るために創り上げた「嘘カノ」なのに
どんどん真実みを帯びてくるその存在。そして
ウソカノ仲間まで登場し。。。ほのぼのした一作。
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2007年 03月 30日 |
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 全巻1日で一気読みです(笑)全17巻。
正直、萩尾望都の絵は得意ではなく1〜2巻目あたりまでは
ヲイヲイ、やおいかよ、義父からレイプされる息子って、と
笑ってしまいましたがこれがなかなか笑えない展開。
重いですよ。すごい大作です。とんでもない。
この話を漫画でやってしまうなんてやっぱり萩尾望都って
人は天才なんだ、と実感。漫画と一言で片付けられない
心理学・宗教・哲学が入り混じった世界。
長い話ですが長いからこそ説得力がありまたリアリティがある。
(先日、DEATH NOTE13巻も一気読みしましたがあれは
中だるみもしたし、あの長さに必要性も感じなかったなぁ)

親は子供にとって絶対的な存在。
親が子を育ててはいけない。
何故なら親は神であるから。子供は親の呪縛からは
逃れられない。

よく虐待を受けた子供を救うためには
その親から救わなければいけないと言われる所以。
この話もただ子供をレイプする親がただの性的変質者
ではなくその葛藤、そこに至る姿まできちんと
描かれているし、また虐待を受けずに育った人に
虐待がどんなものであるか、またその虐待によって
どんなに心に傷が残るか、虐待とは(性的なものに限らず)
どんなことであるか、わかることができるためには
矢張りこの長さは必要なのでしょう。

そして決定的なラストを描かないからこそまた
これはリアリティがあるのでは。


以下ネタバレ。

主人公ジェルミは義父グレッグにレイプされ続けたが
再婚しやっと幸せを得た母の為に我慢していた。
壊れていく精神の末、ジェルミはグレッグを
自動車事故に見せかけ殺害するもののその車には
母も同乗していた。
事故の不自然さに真実を求めジェルミを追い詰める
義兄イアン。
夢の中、幻覚として、幻聴として死後もなおジェルミを
執拗に追い回すグレッグ。
さらに母の死後、実はグレッグとジェルミの関係に薄々
気づきながらも知らない振りをしていたことを知り
さらに次第に壊れていくジェルミ。ついには家を出て
男娼にまで身を落とす。
そして完璧と思っていた父の真の姿を知り苦しむイアン。
ジェルミを救うために動いているはずがしだいに
イアンまでもが出口の見えない深みにはまり二人の
精神はさまよい傷つけ合うかのようにセックスを重ねる。
ジェルミとイアンの魂の彷徨。傷つけられた魂の死と、おそらくは再生。

気持ちが弱っていないときにもぅ一度読みなおしたいです。
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2007年 03月 30日 |
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 この読書熱再来以来初めての再読じゃないかな?
以前読んだのはハードカバーで文庫化時に加筆修正されと
言うので読んでみましたが加筆部、わかりませんでした(笑)
でもやっぱり再読してもおもしろいし引き込まれる。
デビュー作にて秀作、でもその後もどんどん素晴らしい作品を
発表する伊坂。まだまだ注目です。
再読して改めて思ったのはやっぱりストーリーの作りの巧さ。
で、やっぱり桜が好きです(笑)
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2007年 03月 07日 |
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 人間魚雷「回天」。
発射と同時に死を約束される極秘作戦が
第二次世界大戦の終戦前に展開されていた。
ヒジの故障のために、期待された大学野球を
棒に振った甲子園優勝投手・並木浩二は
なぜ、みずから回天への搭乗を決意したのか。
命の重みとは、青春の哀しみとは—。
ベストセラー作家が描く戦争青春小説。
(「BOOK」データベースより)

横山作品はこれままで何冊か読みましたが
やっぱり小説として創り上げる巧さを実感。
学生として戦時中ながら出兵することなく
自由な立場で思想をぶつけあい、また夢を
追うことのできる立場から一転、学徒出陣。
暴力という力で人間性を壊される軍隊の
上下関係。いかに人間が「死ぬ」とわかっている
中へ自ら身を投じるかの心の動きが
洗脳されるその状態が凄まじく描かれています。
そんな中で、魔球完成という夢を捨てず
またいかに「回天」に乗り込むか自分の死への
意味を問い続ける間の心理描写は凄まじく
「回天という兵器が存在したことを’伝える’為に」
という言葉がすっと胸に入ってきました。
後半からの圧迫感、緊張感の強さ、そしてラスト
すとん、と心に落ちてくるような、残された言葉たちに涙。
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2007年 03月 07日 |
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 祖母が遺した古い家に女が四人、私たちは
共同生活を始めた。糸を染め、機を織り
庭に生い茂る草が食卓にのる。
静かな、けれどたしかな実感に満ちて
重ねられてゆく日々。やさしく硬質な結界。
だれかが孕む葛藤も、どこかでつながっている
四人の思いも、すべてはこの結界と共にある。
心を持つ不思議な人形「りかさん」を真ん中にして—。
生命の連なりを支える絆を、深く心に伝える物語。
(「BOOK」データベースより)

あたしは「りかさん」を先に読んでいたので
まぁなんとか通じましたが、こちらを先に読んでしまうと
主人公的な立場である「容子」の内面まで読み切れず
ぼんやりとした印象になってしまうかも。
まあ「りかさん」の後に読んでもずっと「りかさん」のが
話のテンポも詰め込み具合もいい感じで。。。
こちらはちょっと読むのに時間がかかりましたね。
話のテーマはとても奥深いのに奥深くまで連れ込む
力の弱さは否めないかも。
ただ染色や織物に興味のある人にはオモシロク読める
うんちくが詰まっています。
同じ「感覚」を持った4人だからこそできる
昔ながらの生活の上に成り立つ「共同生活」
。。。あたしには絶対にできないな。
よく本を読んでいるとまるで自分もその世界に
いるかのような錯覚や、そこに行きたい思いに
囚われることがありますが、この本の世界は
ちょっと拒みたい(苦笑)
同居人たちはあんなにも淡々として個を
守っているのに何故か鬱陶しい。それをさらっと
感じさせるのは作者のもつ文体の透明度のおかげ。
そして、作者の伝える様々なことを
いつか心静かなときにじっくりと読み返したい一冊。
まだまだあたしは心が「幼い」のだと思う。

「私はいつか、人は何かを探すために
生きるんだといいましたね。でも、本当は
そうじゃなかった。人はきっと
日常を生き抜くために生まれるのです。
そしてそのことを伝えるために」
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