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2007年 10月 27日 |
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極道小説で売れっ子になった作家・木戸孝之介は驚いた。
たった一人の身内で、ヤクザの大親分でもある
叔父の仲蔵が温泉リゾートホテルのオーナーになったというのだ。
招待されたそのホテルはなんと任侠団体専用。
人はそれを「プリズンホテル」と呼ぶ—。
熱血ホテルマン、天才シェフ、心中志願の一家…
不思議な宿につどう奇妙な人々がくりひろげる、
笑いと涙のスペシャル・ツアーへようこそ。
(「BOOK」データベースより)

出版社/著者からの内容紹介をみると
「任侠団体専用(?)の不思議なホテルに集まる人々の
笑いと涙の傑作コメディ。泣けます。笑えます。癒されます。
浅田次郎の初期を代表する大傑作シリーズ堂々の文庫化。」と
ありまして。。。
さらに、作者本人も自信作な様子。

うーん?
ちょっとドタバタ過ぎ感が。
任侠ものといってももちろん浅田作品ですから
固くはなく、にやっとかほろっとさせる系統なのは
確かなのですが。。。
同じ浅田任侠ものならあたしはずっと「天切り松」シリーズのが
好きだなぁ〜〜〜。
まぁストーリーとして、キャラ設定のおもしろさとして、ナンセンスな
ギャグとして、というのは十分に理解できるのですが
生理的に、女性を愛情で殴る男というのがダメなのではないかと。
そこはこの本の中では、目くじらたてるトコじゃあなく
それこそ野暮ってのはぁアタマでわかっていても。。。ねぇ。

なのでそちらばかりに気が行ってしまって
せっかくのカッコイイ任侠話にこぅ、浸りきれないというか。

でもやっぱり破天荒すぎ(苦笑)

浅田ファンの間ではめっさ評価の高い作品なんですけどね〜。
設定は十分おもしろいし、このヤクザの大親分、仲蔵はほーんと
いいキャラなんだけどなぁ。
任侠団体専用ホテルなんておもしろすぎなのに。
んー、残念。
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2007年 10月 23日 |
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「私はただ、ずっと彼のそばにはりついていたいのだ」
—OLのテルコはマモちゃんに出会って恋に落ちた。
彼から電話があれば仕事中でも携帯で長話、
食事に誘われればさっさと退社。
すべてがマモちゃん最優先で、会社もクビになる寸前。
だが、彼はテルコのことが好きじゃないのだ。
テルコの片思いは更にエスカレートしていき…。
直木賞作家が濃密な筆致で綴る、全力疾走片思い小説。
(「BOOK」データベースより)

第一感想、ばっかじゃないの?
キモチワルイ。
。。。。。。でも。。。なんかひっかかる。
そんなコワイ小説。
ええ、恐いですよ、これ。そんじょそこらのホラーよりも
ずっと恐いんじゃないですか。

恋しちゃったら周りなんか見えなくなっちゃう♪きら〜ん
なんてカワイイものではないです。
もぅこれは依存症なのでは?というくらいの徹底ぶり。
気持ちいいだろうねぇ、アドレナリンでまくりでしょう。
好きなものに一途!とことん!
だってあたしがこぅしたいんだものっ!ってその勢い。
その気持ちよさに突っ走るテルちゃん。

ざくっとネタバレいきますよ。(全然知ってても
読めるところがこの本のコワサ)


正社員のOLの仕事もクビ、次を探すときも
いつ呼ばれても行ける仕事、と探す。
野球が好きと聞けば徹夜して並んだあげく
席が悪いとダフ屋から高いチケを買う。
(かと言って二人で行くのではなく「あげる」だけ)
ホワイトデーにあきらかに他の女の子にあげる為の
行列のできるチョコレートを買いに走る。
いつでもセックスおっけーだけど恋人じゃない。
彼の好きになった女の子に、彼に会えるのならと
彼女と付き合い、彼とくっくよう仕向ける。。。

自分のことを1ミクロンも振り向いてくれない相手。。。
あたしには無理だなぁ(苦笑)

いじらしいと思えるかどうか。。。うーん。
ビョウキだろ、ビョウキと吐き捨てたくなる。
読後感もキモチワルイ(苦笑)
なのに、作家占いしたら、角田光代って出ちゃいました(汁

でもこーいう本ほど後々までずーっと残って覚えてたりするから不思議。
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2007年 10月 22日 |
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津村沙世子—とある地方の高校にやってきた、美しく
謎めいた転校生。高校には十数年間にわたり、
奇妙なゲームが受け継がれていた。
三年に一度、サヨコと呼ばれる生徒が、
見えざる手によって選ばれるのだ。
そして今年は、「六番目のサヨコ」が誕生する年だった。
学園生活、友情、恋愛。やがては失われる青春の輝きを
美しい水晶に封じ込め、漆黒の恐怖で包みこんだ、伝説のデビュー作。
(「BOOK」データベースより)

あたしは学園ものとか高校生が主人公とか
好みで言えば苦手です。
女子大生が主人公、とか。
まぁ読めなくはないのですが引き込まれないことが多いので。
やっぱり自分により近く共感できるか、或いは
とことん離れて、そのストーリーにトリップできるか
その微妙な位置が「学園もの」
どこかで比較したり、こんなんあり得ない、とか
これはオトナの発想だ、とか物語に入り込む前に
余計な雑念が混じり込んでしまうためと思われます。

それを差し引いてもこれは読めましたね〜、
すんなり世界に入り込んで
あたしも一緒になって真っ暗な講堂に一緒に
座っていたような気分。恐かったですよ、そのとき。
ホントにじわじわと。

登場人物の魅力で読ませるところもあったかな。
特にあたしはさきに「象と耳鳴り」を読んでいたのでなおさらかも。

テンポもよいし、なにより、その根底に漂う恐怖感。
まぁそりゃつっこみどころもありますが、山のように(笑)
(それをすべて挙げていったらネタバレびしばし)
でもこの読後感はあたしはこれはこれでいいのかな、と。
結局、あれはなんだったんだろう?という振り返ってみると
不思議な出来事って学校というシチュエーションというだけで
ありかな、と。
色々な複雑な要素が絡み合って説明のつくような出来事であっても
子供には調べきれない、説明されないことってあるしね。


誰かあたしの高校時代の「バターココナツの怪」を解明してくださいって
これは蛇足(>ε<)ぶっ
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2007年 10月 13日 |
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堀井千波は周囲の騒音に嫌気がさし、引っ越しの準備を始めた。
その最中に見つけた一冊の本、『いちばん初めにあった海』。
読んだ覚えのない本のページをめくると
その間から未開封の手紙が…。差出人は“YUKI”。
だが、千波にはこの人物に全く心当たりがない。
しかも、開封すると、「私も人を殺したことがあるから」という
謎めいた内容が書かれていた。“YUKI”とは誰なのか?
なぜ、ふと目を惹いたこの本に手紙がはさまれていたのか?
千波の過去の記憶を辿る旅が始まった—。
心に傷を負った二人の女性の絆と再生を描く感動のミステリー。
(「BOOK」データベースより)

表題作「いちばん初めにあった海」と「化石の樹」
中編2作です。
これは絶対にネタバレしないほうがいいですね。
でも正直、あたしは「いちばん初めにあった海」読みづらかったなぁ。
んー?ばかりで。
こぅ最後、確かにするするっと色々なものが解けて
繋がって行くのだけれど、その繋がった最後も
んー?な感じで、こぅいまいち消化不良というか。

わー、という繋がった感が薄いというか
妙に精神的な部分に頼り過ぎな感がないともいえず。
まぁ情緒不安定な女性が主人公なだけに
仕方のないことなのですが。。。
こぅイマイチすべてがすっきりしないという。。。
確かに「ゆき」が誰なのか、わかっていくにつれ
じんわり、心にしみるのですが。
ラストのシーンも、女同士の深い友情っていいよなぁと
そのまますとん、と胸にくる。
でも。。。。とちょっとモヤモヤ。

そんな気持ちを引きずったまま次、「化石の樹」。
うわーーー、とすべてが気持ちよく読了。
一冊の古いノートを見つつ話しかける語り手。
それは、読み手にむかって語りかけるように
始まるのですが、おっと、その話しかけていた相手とは?と
その不思議な感覚をぜひ味わって欲しい。

間違っても「化石の樹」から読まないでくださいね。
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2007年 10月 05日 |
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乳がんの手術以来、何をするのもかったるい25歳の春香。
この洞窟の出口はどこにある—現代の“無職”をめぐる五つの物語。
(「BOOK」データベースより)

第124回直木賞受賞。
5つの短編集。
いやぁ。。。読むのに時間かかりました。
(あたしがくーまんにはまっていたことも事実だけど)
一つ読みおわるたびに、暗くなる。
そんな後味の悪い話ばかり。
どうしてこんなにも後味が悪いのか、それはとても
リアルだから。
リアルすぎて本当にどこかにいそうな人たち。
いや、もしかしたら、自分の奥底にも
存在するかもしれない、そんなはずはない、と
否定したくなる、その感情こそ、肯定なのではないか、と
自問自答したくなるような気持ち悪さと居心地の悪さ。

その人たちは、無職だったり、無気力だったり
どこかしら、自分の殻にこもっている。
どうして自分ばかり、という思いでいっぱいになりながら。
そして作者はこの主人公たちに、決して生半可な
結末を与えていない。
結局、解決するのも自分自身の心、気の持ち方。
そこに気づかずに、我が身の悲劇ばかり嘆いている人たち。
そんな5人のほんの人生の一コマを切り取ったような作品集。

どこか鬱々とした話ばかりなのに
不思議と心に残る作品ばかり。

「プラナリア」 
乳がんの手術を受け、まったく働く気もなくし
知人にあっては乳がんの話を持ち出してはしらけさせる。
ところがいざ、乳がんに関する資料を送ってくれたり
自分のことを親身に考えてくれる人に出会ったとたん
彼女は、その相手と縁を切る。
自分の病気をアイデンティティと言いながら向き合う勇気のない主人公。

「ネイキッド」 
自分は仕事に対して熱心で、新しいアイデアもどんどん出したし
そしてそれはことごとく成功してきたはず。
なのに、一緒に仕事をしてきた夫に突然言い渡された離婚、そして
無職となった今。
貯金なら2千万はある、と怠惰に暮らす毎日。

「どこかではないここ」
脱サラして自分が必要としていた居酒屋の経営を
始めた男性。そこへ現れた自由奔放な女。
無職で保険にすら入ってない。
この話だけは主人公が有職者の男性。

  「囚われ人のジレンマ」
長い春、つきあいが長く、結婚も当たり前のように
つきあってきた相手。でも自分が結婚した相手は
この人なのか?浮気を繰り返しながらも
結局はその相手とのつきあいをずるずると続ける主人公。
そんなとき、相手の嘘を知ってしまう。

 「あいあるあした」
ダンナのリストラ、介護とまではいかなくて一人きりで
暮らす老母の世話、まともに世間を見ようとしない大学生の長男と
家族を捨てたい高校生の長女。
家計のため夜中のレジうちのパートにでる主婦。
何もかも捨てたいけれど捨てられない。
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