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2009年 10月 09日 |


興信所の調査員・宮本と美貌の東大生・加奈は、浪人生・昌史を東京芸大に受からせるため、センター試験で完璧なカンニングを実行する。しかし、それは罠だった。全てを失った彼等は、昌史の父親を巻き込んで、復讐のため十億円を賭けたポーカーの勝負に打って出る。
入念なイカサマを仕掛けた四人は、決して負けるはずがなかったのだが―。
(「BOOK」データベースより)

この作者のね、エンターテイメント性が好き。
読んでいる間、存分にその世界で楽しめる。
例えば2時間ドラマのようにね。
人生観変えちゃうとか感動しちゃうとか
そー言うのは他にまかせて
ちょっと脳みそに、ぴっと刺激を与えて楽しむ。
くすっと、にやっと笑う。
そぅきたか!!!と大きく胸打たれるよりも
そーだよねぇ?(笑)と作者と同調する
そんな世界を見せてくれる五十嵐作品は嫌いじゃないです。

コンゲームってわかります?
コン=confidence=信用、信用詐欺のことなんですって。
映画でいえば「スティング」や「オーシャンズ11」のような
見終わった後のあの騙された爽快感、見事してやったりな作品たち。
頭脳と頭脳の闘い。

この本は、大学受験のカンニング事件から
10億といった大金をかけたポーカーゲームを
ベースにしたコンゲーム。
作者の広げた罠に読者も騙されぬよう気をつけて。

実際のそのトリックに無理があるとかないとか
考えちゃうようでは騙された後の爽快感が低いってことですが
そんなん無視して、小説の楽しさの中に
どっぷり身を投げた方がずっと楽しめる。
あー、面白かった!で終われる、そーいう楽しさを、
作者の投げた駒に対して
あーだこーだと分析するよりもあたしは好きです。

ラストのポーカーの試合の心理合戦はかなり面白かったです。

ま、ちょっと恋愛的な匂いまでさせちゃったのは広げ過ぎな感が
ないでもない(苦笑)

時間の空いている時に一気に読むのがお薦め。
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2009年 10月 04日 |

天才が同時代、同空間に存在する時、周りの人間に何をもたらすのか?
野球選手になるべく運命づけられたある天才の物語。
山田王求(おうく)はプロ野球仙醍キングスの熱烈ファンの両親のもとで、生まれた時から野球選手になるべく育てられ、とてつもない才能と力が備わった凄い選手になった。王求の生まれる瞬間から、幼児期、少年期、青年期のそれぞれのストーリーが、王求の周囲の者によって語られる。
わくわくしつつ、ちょっぴり痛い、とっておきの物語。『本とも』好評連載に大幅加筆を加えた、今最も注目される作家の最新作!!
(内容紹介 amazonより)

んー。っと。
わー伊坂だ伊坂だぁ!と伊坂ファンが手をだすと
ちょっと物足りなさを感じるのかも。
文体は確かに伊坂ファンには好みかと思います。
あの人がここで絡んで来るのね〜、なほぅほぅという感じも
楽しめると思います。
仙台にこだわってるのも会いかわらず。。。
でも、なんだろ。いつもの伊坂とは違います。
伊坂の違う面が見れたような。

野球において天才として生まれついた一人の人間の
生まれ落ちた瞬間から23歳までを伝記として
綴ったこの本。
けれどなんせ、この主人公、天才ですから、王ですから
孤独なわけです。
自分は常に浮いているのではないか、自分が存在することで
周囲に違和感を与えて居心地を悪くさせているのではないかという
孤高の位置にいるわけです。
そいういった描写は出るもののまぁ感情移入が難しいほど
感情的な部分の露出が欠如している人間を主人公としたため
こちらも、あくまで伝記として読むかのごとく
淡々と進むわけです。
もちろん、次へ次へと読み勧めたい欲求が
むくむくと出て来るような出来上がりです。

そう、伝記なのです。

中にはまるで寓話に出て来るような魔女?怪物?
色々とその世界に彩りを加えています。
淡々としているのに
どんどん読み進めてしまったのはやっぱり文体の読みやすさ
文章力だとは思いますが。。。

あ。最後に「語り手」がわかるところは
ちょっとかわいくて楽しかったですよ。
そうそう、天才野球少年、王求の母親の潔さ、筋の通し方とか
そーいう格好よい女性を描くのはやっぱり伊坂ならでは。

怪物の登場シーンはちょっと痛かったなぁ。

今まで読んだことのないファンタジー。
決して悪い読後感ではないな。
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