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2010年 11月 29日 |

元殺し屋の「木村」は、幼い息子に重傷を負わせた相手に復讐するため、東京発盛岡行きの東北新幹線“はやて”に乗り込む。
狡猾な中学生「王子」。腕利きの二人組「蜜柑」&「檸檬」。
ツキのない殺し屋「七尾」。
彼らもそれぞれの思惑のもとに同じ新幹線に乗り込み―物騒な奴らが再びやって来た。
『グラスホッパー』に続く、殺し屋たちの狂想曲。3年ぶりの書き下ろし長編。(「BOOK」データベースより)


あーーーーっ!!!!マジ面白かった!!!最高。
伊坂節、これだよ、これ!って感じ。
伏線をしっかり貼ってしっかり回収する。
読み手がにやっとする作品。

「グラスホッパー」の続編と言われてますが
あのときの登場人物が出ては来るものの
話はまったく別物なので
読んでいなくても楽しめますが
「グラスホッパー」の後に読んだ方が倍楽しめる、と
いった感じです。
ただし「グラスホッパー」を陰とするならこちらは陽。

もちろん殺し屋たちの話ですし、不快な表現もあれば
死体もごろごろ出て来る。
それでも両作とも読後感の爽快感はなんともいえない。
どこかで映画の「ダイ・ハード」とか観たときのような
緊張感と痛快感と評されてましたがまさにそんな感じ。

いつもは仙台を舞台に書くことが多い伊坂作品ですが
今回は東京から盛岡に至る2時間半の東北新幹線が舞台。
ほぼこの中だけで話が進みます。
これもまた新鮮。

「王子」には心底いらいらむかむかさせられますが
それがまた読むスピードを、この子はどうなるんだ?と早め
魅力的な(え?)殺し屋たちの会話も伊坂ワールドどっぷり。
登場人物達がアクが強くて魅力的。

とりあえず最後まで読めばこの愉快さきっとわかります。

ネタばれしたくてうずうずです(笑)
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2010年 11月 10日 |
内容紹介
我が子を校内で亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である少年を指し示す。ひとつの事件をモノローグ形式で「級友」「犯人」「犯人の家族」から、それぞれ語らせ真相に迫る。選考委員全員を唸らせた新人離れした圧倒的な筆力と、伏線が鏤められた緻密な構成力は、デビュー作とは思えぬ完成度である。
内容(「BOOK」データベースより)
愛美は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです。第29回小説推理新人賞受賞。


色々な本のレビューをネットで読むと読後感について
好みがかなりわかれる、読後感のよろしくない作品として
書かれてることが多く今まで保留になってた一冊ですが
病院での待ち時間内で読了。

エンターテイメント的な作品として非常に面白かったです。

愛娘を殺された女教師、殺した犯人、その家族の日記等
語り手が各章ごとに変わるのですが
その人たちがこれまた極端で、そのいかにもさが
またブラックユーモア的でもありとてもわかりやすい。
立場や視点を変えることで一つの事件が
こんなにも色々な意味を含んでいることを
表現したかったのでしょうが
ちょっと偏り過ぎな点は否めないかな。

どの登場人物もみんなエゴたっぷりで
自分の都合のよいように解釈し信じている。
でも現実でもそんなもんじゃないですか?という
多かれ少なかれな恐さと気持ち悪さ。
それをものすごい勢いで読ませる力はすごいです。

いじめやHIVに対しての扱い方に対しての倫理観とか
リアリティとか問うような作品でもないですし
答えのなさ、救いのなさに暗くなる必要性もないような。

そこに答えはないし、被害者の母としての女教師が
望んでいるものは復讐以外ないというブレのなさ
この本が描いているのはその一点のみ。
その時点で十分に歪んでいるのです。

ラストだけは絶対的に無理だけどそれまでの話
或いは殺人までの経緯や子供たちの心の流れは
実際にあってもおかしくないと思ってしまう恐さは
根底にあるんですよねぇ。。。
世の中、安易な自己中心的な事件が多いものね。
それ故にそれを感じてしまった人には読後感の
何とも言えない悪さがあるのかも。

それでも、何かを伝えたい、訴えたいのでも
問題を提起したいのでもなく
純粋にエンターテイメント性の高さだけを追求し
現代の膿みを扱うとこのような内容になり、また映像化することで
さらに娯楽性が高まるのでは、ということで
ぜひDVDでレンタルしたいもんです。
(今、公式サイトで予告編改めてみたら
やばーい(苦笑)泣きそうになったぞ!本と大違い(笑))

少しだけネタばれし追求して書くのならば
少年Bとその母親のくだり。
Bが家庭内に引きこもっている間、
長袖で腕を隠し玄関から顔だけを出す
母親の様子が出てきた時は、もっと陰湿な
Bの心の鬱屈感、苦しさ、それからくる母親への暴力
そのすべてをぶつけ受け止めている家庭内での様子を
想像してしまってぞっとしたのですが
本人たちから語られた内容はとっても薄く(笑)
なんだこの人たちはこの人たちの間で完結して
ある意味幸せな親子関係じゃんと
思うと同時にあの薄っぺらさがえらい気味悪かったです。
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2010年 11月 08日 |
時は乱世。天下統一を目指す秀吉の軍勢が唯一、落とせない城があった。武州・忍城。周囲を湖で囲まれ、「浮城」と呼ばれていた。城主・成田長親は、領民から「のぼう様」と呼ばれ、泰然としている男。智も仁も勇もないが、しかし、誰も及ばぬ「人気」があった―。(「BOOK」データベースより)



いやぁさすが映画化決定作品。さすが本屋大賞受賞作。
誰が読んでも爽快な気分になること間違いなし。
文庫化されて上下巻で読んだのですが
確かに上巻の初めの部分はちょっと退屈感があるのは
まぁ仕方ないです。
その時代設定を説明しなきゃいけないし
キャラ設定も読者のアタマに叩き込まないとね。

でもね、上巻の最後からはすごいですよ。
もぅ一気に来ます。
あたし涙でそうでしたもの、電車の中で!!(笑)
きっとその涙は、あの百姓たちの流した涙と
同じ種類の涙です。
のぼう様の父上が死んだ、俺らがのぼう様を
お守りせねば!ってより
俺たちが守ってやんなきゃ!的な(笑)

本当にこのでくのぼうの成田長親(ながちか)の
キャラ設定は素晴らしい。めっさ愛されキャラですよ。
石田三成のナルっぷりもたまらんし
長塚正家のイヤラシさっぷりも(笑)丹波や和泉と
言ったすべてのキャラクター設定がまず、いい。

「この城、敵に廻したは間違いか?」
ドキドキしますね。
石田三成率いる秀吉方約2万の大軍と
わずか500の忍城。三成の忍城水攻めのシーンも
映画で見れると思うとどれだけ壮大か今から楽しみですが
キャスティングが。。。
いやぁ。。。どうなるんでしょうねぇ(苦笑)
ぜひとも映画見た後、本は本で楽しいけれど
映画のこれはこれで絶対ありだよ!!と言わせて欲しいです。
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