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2009年 09月 15日 |

懐かしい故人と再会できる場所「アナザー・ヒル」。ジュンは文化人類学の研究のために来たが、多くの人々の目的は死者から「血塗れジャック」事件の犯人を聞きだすことだった。ところがジュンの目の前に鳥居に吊るされた死体が現れる。これは何かの警告か。ジュンは犯人捜しに巻き込まれていく―。
(「BOOK」データベースより)
聖地にいる173人全員に殺人容疑が降りかかる。嘘を許さぬ古来の儀式「ガッチ」を経ても犯人は見つからない。途方にくれるジュンの前に、「血塗れジャック」の被害者たちが現れて証言を始めた。真実を知るために、ジュンたちは聖地の地下へ向かうが…。
(「BOOK」データベースより)

ファンタジーでありホラーでもミステリーでも
ある不思議な世界のお話。
あまりの異世界っぷりに上巻、読み始めて
その世界に慣れるまで時間がかかりましたが
もぅ下巻に入ったらいっきです。

死者たちが還って来るアナザー・ヒルで
行われている「ヒガン」
V.ファーという架空の国。イギリスと日本の文化を
混ぜたような不思議な空間。
登場人物も多いし設定もまったく未知の世界だけに
多少とっつきにくいかもしれません。
けれど、同じように「ヒガンを初めて体験」する
ジュンという日本人を主人公に置くことで
読者も一緒に「知って」いくわけです。

そこにもぅこれでもかこれでもか、といわんばかりの
事件、謎の嵐。これ全部解決するの?と不安になるほど(苦笑)

ラストは色々と意見のわかれるところですが
。。。んー。。。主人公たちの行動ってすべて無駄足?
骨折り損のくたびれ儲け?とつっこんでしまいたくなりますが
それ以上に、この世界観の描写の素晴らしさで
十分堪能。楽しめました。

登場人物が多く最初は混乱しましたがキャラがしっかりしてるので
逆に読み終わる頃には登場人物たちひとりひとりに
妙な親近感すらもつほど。
さすが恩田陸。
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# by acha-books | 2009-09-15 22:30 | :恩田 陸
2009年 09月 10日 |

意地っ張りだけどマジメなシュウ、お調子者で優しいヤスオ、クールで苦労人のコウジは、中学からの友だち同士。コウジの母親が家でしたときも、シュウがカノジョに振られたときも、互いの道を歩き始めた卒業の日にも、三人の胸にはいつも、同じメロディーが響いていた。
サザン、RC、かぐや姫、ジョン・レノン・・・・・・
色あせない名曲たちに託し、カッコ悪くも懐かしい日々を描く青春小説。
(背表紙より)

もっと曲ごと、そのテーマがメインとなった短編集かと思ったのですが
曲はほんと添え物程度なのでその時代ジャストな年代の人でなくても
さほど抵抗なくその部分はスルーできると思います。

ま、ジャストならなおって感じで。

この本の前に読んだ「青春夜明け前」が当時の男子の性を中心に書いたものなら
こちらは友情や自分の進路、恋愛を中心に書いたもので
ただ設定が自伝的小説ということで、住んでいる地域や年代が同じため
多少混乱。続けて読むにはちょっと不向きだったかも。。。

主人公が中学校1年から高校3年の卒業式までの成長をおった
連続短編集。主人公も脇役たちもストーリー展開もそこはもぅ
重松なんで十分安心して読めます。
45歳前後、地方出身、大学から上京、そんな人にはまさに
ビンゴかも。
あたしも出て来る曲は全部わかるので十分その感じは堪能。

当時女子だったあたしに言わせるとユーミンの
「古いサンダルを履いてた」というフレーズが理解できないのが
理解できなかった(笑)あれは女子には共感するよねぇ〜。
なんて自分の頃と照らし合わせて読むとまた一興。

「案山子」は泣かせるなぁ。やっぱ重松。
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# by acha-books | 2009-09-10 19:56 | :重松清
2009年 09月 08日 |

10代、男子。愛おしくおバカな季節。何かというとボッキしてばかりいたあの頃の僕たちは、勘違い全開のエロ話と「同盟」「条約」「宣戦布告」という言葉が好きだった。そして何より「親友」という言葉が大好きだった。
男子の、男子による、男子のための(女子も歓迎!)、きらめく7編の物語。
(「BOOK」データベースより)

ぷぷぷ。
っとにもぅどーしようもないなぁ〜(苦笑)と笑っちゃいながらも
時々、油断してると、ほろっとさせられちゃう危険な一冊(笑)

確かに現在45歳くらいの男性が中学生、高校生だった当時というのは
こーいうもんだったかもしれない。
情報だって今のように溢れているわけではなく
女性への身体への興味と公開されていない情報に悶々と想像だけを
たくましく膨らませていたのがよーく伝わりますが。。

いやぁ女の目から見るとちょっと鬼気迫るものすら(笑)
はっきり言って女子から言わせれば、男子、それは大きな勘違い!と
そんなこともたーくさんあって
その妄想のまま進んだら犯罪者だってば!(苦笑)ってことも
多々あるけれど、そこはやっぱり人と人。
コミュニケーションをとって、相手のことを思いやって
そうして大人になっていくわけですがこの本はその手前まで
書いておきながら時々ふっと現在を持ち出す。
あぁ、重松、なんて卑怯(涙)

あとちょっとびっくりさせられたのは、今は違うとは思うけれど
東京通勤圏内で育ったあたしには考えられないような田舎の事情。
小説内の話とはいえきっと似たり寄ったりだったんでしょうね。

んー。我が家の中学生男子、どこまで知識があるのやら?(笑)
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# by acha-books | 2009-09-08 00:11 | :重松清
2009年 09月 04日 |
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上巻:
安政七年(1860)三月三日、雪にけむる江戸城桜田門外に轟いた一発の銃声と激しい斬りあいが、幕末の日本に大きな転機をもたらした。
安政の大獄、無勅許の開国等で独断専行する井伊大老を暗殺したこの事件を機に、水戸藩におこって幕政改革をめざした尊王攘夷思想は、倒幕運動へと変わっていく。
襲撃現場の指揮者・関鉄之介を主人公に、桜田事変の全貌を描ききった歴史小説の大作。
(「BOOK」データベースより)

下巻:
水戸の下級藩士の家に生まれた関鉄之介は、水戸学の薫陶を受け尊王攘夷思想にめざめた。
時あたかも日米通商条約締結等をめぐって幕府に対立する水戸藩と尊王の志士に、幕府は苛烈な処分を加えた。
鉄之介ら水戸・薩摩の脱藩士18人はあい謀って、桜田門外に井伊直弼をたおす。が、大老暗殺に呼応して薩摩藩が兵を進め朝廷を守護する計画は頓挫し、鉄之介は潜行逃亡の日々を重ねる…。
(「BOOK」データベースより)

上司おすすめ本。
すごい。
としか言葉が出なかった〜。

このタイトルを見れば、あぁあの桜田門外の変ね、と
学校の授業で習った言葉を思い出すはずで
その事件を中心に扱った内容なんだろうと思うはず。
安政の大獄ですね、井伊直弼による
安政5年から翌年にかけて尊王攘夷派に行なった弾圧の結果。

けれどあくまでそれは一部分でしかないのです。

井伊直弼を討ち取ると計画され実行されるまでの間
実は水戸藩と彦根藩はずっと争いが絶えず
それは彦根藩藩主であり幕府の中心的人物である
井伊大老を中心とした開国派、
水戸藩徳川斉昭を中心とした尊王攘夷派の対立へと
移っていくわけですが
大抵の場合、その「クーデター」が話の一番の山であり
見せ場であり、それが目的とされるはずですが
吉村氏はそうとはしませんでした。

あくまで水戸藩の下級藩士、関鉄之介の目を通して
進んでいくのです。
まるで小競り合いのようにしか見えなかったという襲撃は
実際に雪の上に何本もの指が落ちていたという
まるでそこでその事件を実際に目にしているような
緊迫感をもって伝えられるものの
その後江戸幕府の終わりと明治時代へと大きく変革していく
時代のきっかけとなった事件でありながら
その首謀者たちはあくまで暗殺には成功しながらも
「クーデターに失敗した者たち」として逃げ続けるわけです。

そう、この本はそちらを中心に書かれていると言っても
過言ではないです。
ひたすら歩いての移動の時代。
手を組んでくれていると信じていたのに
裏切られた薩摩藩を頼って近畿・四国方面の
各地を逃げまわるのですが受け入れられず
水戸藩に戻り最後には越後まで逃げるのです。

地味です(笑)
なのに、それがとてつもないさらなる緊迫感と
水戸藩への感情移入をともなって話は進み
読者をその世界へと強く引込んでいくのです。

読みながらつぶやいていたあたしの言葉は
水戸藩可哀想。。。でしたよ(笑)
ってどこまで感情移入してるんだっての。
それくらい面白いですよ。

上下巻で計700ページほどの大作ですが
歴史ファンならぜひこの本も手に取って欲しいです。
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2009年 07月 31日 |


久々に浸った伊坂ワールド。
はじめっから飛ばしてくれましたが途中少しもたつき
ラストは、まぁハッピーエンドだからよし?的な「?」で終わる作品。

「魔王」の続編的小説ですが時代が次の世代、近未来が
舞台になってるので物語としては
過去、そーいう人がいたのね〜程度に独立して読むことも可能。。。
ですが読み終わった後、もぅ一度「魔王」を読みたくなりました。

元SEの作者ならではのコンピュータ用語やSEの仕事のことやら
判る人はにやっとしてしまうディテールや
映画や音楽を効果的に使う手法、
「実家に忘れてきました。何を?勇気を」や
「そういう仕組みになっている。」
といった引込まれるフレーズは伊坂節そのもの。

でも初めて伊坂を読む人にはこれは勧めませんね。
伊坂の味を判ってる人が楽しめる一冊。

まぁ伊坂にしては「魔王」に続き超能力に
話がいっちゃうことに疑問を感じる人もいるかもしれませんが
もともと「かかし」が喋っちゃったりあり得ない世界を
描かせたら天下一品、十分あたしはアリだと思います。

それでも
現在から50年ほど先の話、やたらと20世紀好きな人が
出てくるのは手抜き的な空気と「知識の共有から得られる
親近感」という読者サービスとの両方を感じたり。。。

帯にある言葉は「検索から、監視が始まる。」
人はわからないことにぶつかったとき何をするか?検索をするんだよ、と
五反田先輩が主人公に教えるシーンがあるのですが
まさに、あたしなんてその通りなんでドキッとさせられましたね。
伊坂からの「国家による監視社会」に対する警告のようで。
とりあえず「播磨崎中学校 安藤商会」はググらないことにします(笑)

個人的に五反田先輩、主人公の妻、佳代子、
佳代子が雇った暴力業のお兄さんの岡本猛なんか
かなりいいキャラで好きですね〜。



勇気はあるか?
彼女が持っている。俺がなくしたりしないように。
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2009年 07月 31日 |

「お母ちゃんな…笑い方、忘れてしもうた」
親友をいじめた。誰からも助けてもらえなかったあいつは、自殺を図り、学校を去った。残された僕たちは、それぞれの罪を背負い、罰を受けて、一人の年老いた「かあちゃん」に出会った—。
母が子どもに教えてくれたこと、子どもが母に伝えたかったことを描く、感動の最新長編。
(「BOOK」データベースより)

今まで何度も何度も「重松、それは反則!!!(号泣)」を繰り返してきましたが
これはもぅやばすぎです。
だってあたし、この帯の最初の一行「忘れてしもうた」だけで
泣けますもん!!!!!

泣かせるのうますぎです。

交通事故で運転していた夫を亡くしただけではなく
同乗していた同僚の家族の償いに
その家族の事を思うと、のうのうと笑って生きて行けない
自分が笑っていたらその残された家族はどう思うだろう、と
笑うことを自分に禁じた母。
幸せだと思うことを禁じた母。
そして26年
忘れないことが償いであるということを
友達を「いじめてしまった」子供達の心の中に投げかける。

連作短編集のように語り手が一人ずつ移ることで
いじめという形を様々な方向から照らし
様々なかたちの「かあちゃん」を描くことで作品の
奥行きを作っています。

どんな世代にもおすすめな一冊。
必読。
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2009年 07月 31日 |

このことは誰も知らない。五月末日の木曜日、午後四時のことである。大阪が全停止した。長く閉ざされた扉を開ける“鍵”となったのは、東京から来た会計検査院の三人の調査官と、大阪の商店街に生まれ育った二人の少年少女だった—。前代未聞、驚天動地のエンターテインメント、始動。
(「BOOK」データベースより)

ホルモーにやられたので。。。「六景」も「鹿男」すっとばし
最新刊、ハードカバーで!
買ってよかった〜。面白いです。さらにパワーアップ。

女子になりたい中学生・大輔と彼を守ってきた幼馴染の茶子。
彼らが暮らす空堀商店街の様子と
個性的な3人の会計検査院が探り当てようとする
「税金の無駄遣い」
これがまったく違った方向から重なり合った時
壮大な「ありえない世界」へいつの間にか読者は
はまり込んでます。

太閤秀吉の時代から続く男と女の優しい騙し合い。
ちょっとこれにはじんっときたり。

京都を知っていると「夜は短し」や「ホルモー」が楽しめるように
この作品も大阪の地理とかわかるとより一層楽しめるんだろうな〜。

純粋に父子愛を描いた話としても泣けましたね、特に
副長の松平が大阪出身だけれども父の最期の言葉を
聞けずに別れてしまったことを知った時に見せる「大阪の男」の
表情とかね。そういうことだったのか、と。
アホな男達を知らんぷりして手のひらで転がすかのように
愛する女達の大きさもじっくり味わってください。
そーいう意味でも大輔が性同一性障害というキャラ設定はぴったりかも。
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2009年 07月 31日 |

このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。祇園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。京都の街に巻き起こる、疾風怒涛の狂乱絵巻。都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファーレ。前代未聞の娯楽大作、碁盤の目をした夢芝居。「鴨川ホルモー」ここにあり。
(「BOOK」データベースより)

前々から気になってまして。
同じ京大を舞台にした「夜は短し歩けよ乙女」が自分的に
ヒットだったのに加え勢いで。
これが大正解。
面白いです。
まずしょっぱなから安倍晴明やら式神が出てくるので
いきなり入りやすいことったらありゃしない(笑)
(「陰陽師」好きにはおなじみだものね)
森作品に比べてこちらのがパワーというか疾走感もあり。

ホルモーって何?って思いますよね。
戦い?なに?とあらすじ読んでもちっともわかりませんよね。
それでいいんです。
だって主人公達だって入学していきなり誘われ
まったくわからないところから始めたのですから。
主人公と一緒に「ホルモー」の奥深さ、そしてその恐さ
面白さがわかっていくし
何より。。。。学生の頃ってバカ大好きですよね(苦笑)
くっだらないことに、とんでもなく情熱注いで、友達と
はしゃいでバカやるのが最高級に楽しい、そんな時代
ありますよね。まさしくそれです。

作者自身が作り上げたまったく架空の「ホルモー」なるものを
読者に理解させ、その世界に取り込んで行く腕はホンモノだと思います。
え〜わけわかんなーい、と言いながらでいいんです、初めは。
読み終わる頃には「ホルモォォォォー!!!」と叫ぶ姿に
笑いと涙を禁じ得ませんよ。
おすすめです!
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2009年 07月 31日 |

藤子・F・不二雄をこよなく愛する、有名カメラマンの父・芦沢光が失踪してから五年。残された病気の母と二人、毀れそうな家族をたったひとりで支えてきた高校生・理帆子の前に、思い掛けず現れた一人の青年・別所あきら。彼の優しさが孤独だった理帆子の心を少しずつ癒していくが、昔の恋人の存在によって事態は思わぬ方向へ進んでしまう…。家族と大切な人との繋がりを鋭い感性で描く“少し不思議”な物語。
(「BOOK」データベースより)

うわああああああ
もぅいいっす、これ!この本、好き!
あたし初めて読んだんですけど、この作者。
いいですよ。

初めはちょっとこの斜めにかまえたような女子高生に
違和感を覚えましたがだんだんとそれがうまくはまっていくんですよ。
物語に。この主人公だからこその流れに。

父親の影響で藤子・F・不二雄が好きな女子高生。
小節ごとのタイトルもドラえもんの道具です。
その道具の説明とストーリーがうまくリンクしていてそれもまた
楽しめるのです。ドラえもん、見直しちゃいましたよ。
父親が娘に、恋愛も冒険もなにもかもすべて一番初めに
ぼくたちはドラえもんから教わったようなことを言うわけですよ。
ほんとその通りだなと。

この小説の流れが見えなかった時は恋愛モノ?
じゃ、最後はこの主人公の理帆子ちゃんは絶対この
ダメダメな格好だけのへたれ男の若尾とは別れちゃって
同じ学校の先輩、別所くんと?なんて読んでたから
ラストは。。。。(笑)
やられました。ますますきゅんっとかきちゃったり(笑)
ってそのきゅんっはなんなんだって感じですが。

SF(少し不思議な)家族の物語、ごもっとも。

母が父の写真集に添えた「ラブレター」は号泣。
いい話、読まさせて頂きました。


蛇足
そいえば会社の同僚がこの作者の
「冷たい校舎の時は止まる」がいいって言ってました。
いまやっと繋がった(笑)次、読んでみたいです。
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2009年 07月 31日 |

江戸で若い娘だけを狙った連続殺人が起こった。南町奉行所同心の玉島千蔭は、殺された女が皆「巴之丞鹿の子」という人気歌舞伎役者の名がついた帯揚げをしていたことを不審に思う。そして、巴之丞の蔭に浮かぶ吉原の売れっ妓。調べが進むなか新たな被害者が—。はたして真犯人は!?大藪春彦賞作家・近藤史恵の時代ミステリー小説シリーズ第一作がついに復刊。
(「BOOK」データベースより)

やっぱいいわ〜〜〜、この人の書く時代小説。
さらさらっと読めるけれどしっかり筋立てが通ってるから
読み応えあるし読後感も悪くないし。
登場人物達がまた魅力的。
謎解きの部分でも十分に楽しめる。
時代小説を読んだことのない人でも
これなら読みやすいと思うのでおすすめです。

表現、文章の潔い美しさも心地よい。
あたしはこのシリーズは3作目の「にわか大根」から先に
読んでしまったのだけれどまったく違和感なし。
前作の説明がうまく取り込まれてからでしょうね。
だから1作目を読んでも、ぶれがない。

暑い夏にひやっとする美しいミステリどうでしょ?
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2009年 07月 31日 |

おニャン子に夢中だったあの頃。僕らの弱小高校野球部にスゴイ奴がやってきた!『夕やけニャンニャン』を見ること以外何のヤル気もない僕らが、アイツのおかげでひょっとしたら甲子園に行けるかも!ってマジ!?—山あり谷あり、笑いあり涙ありでページをめくる手が止まらなくなる青春小説の傑作だ。
(「BOOK」データベースより)

いや、あたしはっきり言って野球興味ないですよ(笑)
「ルーキーズ」見た勢いで読みましたが
これが面白い。
この人の本は3作目だっけかな、読ませますね〜、それも
ユーモアで。
登場人物達がまたいい。
こーいうユーモア小説こそステレオタイプなヤンキーや
カタブツ校長がはまりますね。
ありふれたお馬鹿な高校生たちがまるで小学生の男子並みに
はしゃぐ様子は微笑ましくすら。

超弱小高校野球部が転校生のエースを得たとたん
甲子園目指しちゃう猛練習っぷりもありきたりな設定なのに
読ませちゃうのはただ面白いから。
淡い恋愛もびっくりなカミングアウトも引っ張る引っ張る。
吉祥寺あたりがちらちら出てくるところや
1985年しっかり記憶に残っていることも含めて
親近感を妙に持っちゃったり。

ラスト、卒業後のエピローグまで手を抜いてません。
からっとさくっと気持ちのよい青春ユーモア小説読みたい方
おすすめですよ。
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2009年 07月 31日 |

堀井香恵は、文具店でのアルバイトと音楽サークルの活動に勤しむ、ごく普通の大学生だ。友人との関係も良好、アルバイトにもやりがいを感じてはいるが、何か物足りない思いを抱えたまま日々を過ごしている。そんななか、自室のクローゼットで、前の住人が置き忘れたと思しきノートを見つける。興味本位でそのノートを手にする香恵。閉じられたノートが開かれたとき、彼女の平凡な日常は大きく変わりはじめるのだった—。
(「BOOK」データベースより)

「何か物足りない思いを抱えたまま」日々を過ごす主人公と
表現するとキレイなのね。
と、いきなり否定的な見方ですみません。
それくらいこの主人公。。。。
いやぁ、目の前に座らせて小一時間説教したいくらい。
年齢設定のわりに幼過ぎ。依頼心の強さ、思い込みの強さ
あーイライラした。
ここまで魅力的でもなく感情移入もしずらい主人公珍しい。

ノートの中の先生はとっても魅力的なのにね。

ラストも。。。どうなんだかなぁ。
雫井の「火の粉」はほんと面白かったんだけどねぇ。
’恋愛小説’を意識しすぎてライトにしすぎちゃったのかなぁ。
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2009年 07月 31日 |

36歳の医師・日高は子供の病死と妻の自殺で絶望し、ホームレスになった。流れ着いた郊外の街で、社会的弱者を狙った連続殺人事件が起き、日高はある刑事の依頼で「探偵」となる。やがて彼は、かつて自分が命を救った15歳の少年が犯人ではないかと疑い始めるが…。絶望を抱えて生きる二人の魂が救われることはあるのか?感動の長篇ミステリ。
(「BOOK」データベースより)

ホームレスとなった医師が刑事の依頼を受けるかなぁとか
ここまで都合良く探偵のように探り当てられるのかなぁとか
(だいたいにおいて実際の探偵が小説の探偵のようでは
ないとは思うけれど)
色々つっこみどころ満載、ミステリとは言ってるものの
ミステリとしては不十分。
設定は面白いとは思ったのですがそれを補うための
読者への情報が曖昧。
むしろ人を助けてしまったことによって。。。の主人公の葛藤が
メインな哲学的な小説?

さらには
「人の肉体を殺したら罰せられるけれども、人の心を殺しても罰せられない」
というもぅ一つのテーマ。
60万分突破のベストセラーとしてはどうかなぁ?と思えるかもしれませんが
単なる謎解きではなく、精神的に落ちてしまった人の再生の
話として読むと何か感じるものがあるかもしれません。
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2009年 07月 31日 |

死を賭して得た剣名、生を捨てて得た剣技、何人にも渡すわけにはいかぬ。—宮本武蔵が、神子上典膳が、柳生宗矩が、はたまた諸岡一羽斎とその弟子たちが、さらには愛洲移香斎が、生死の狭間で駆け抜けた、荒涼とした決闘の辻!迫真の対決描写を通して、剣客たちの生きざまに迫る藤沢版剣豪小説短編集。
(「BOOK」データベースより)

宮本武蔵がこんなおじいちゃんに?(笑)と
驚きながらも、こうだったのかもなぁと思わせる藤沢の上手さ。
はっきり言って武蔵以外、知らない人ばかりだったんですが
読み始めたら、その「瞬間」に手に汗握り夢中に。

決闘そのもののシーンの上手さはもちろん
そこに至るまでの話の深さ、登場人物たちに対して
不思議と親近感が湧いてきます。
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2009年 07月 31日 |


ある日、突然、石油が断たれた!そのほとんどを輸入に頼る日本がなすすべもなく麻痺し崩壊してゆく姿を、生々しく描き出した衝撃の予測小説を復刊。原油高、テロ、自然災害が相次ぐ今、30年ぶりに甦える警世の書。
(「BOOK」データベースより)

とても恐い本です。
考えてみてください。突然、石油がなくなったら
この日本はどうなるのか?
それをフィクションでもノンフィクションでもない
統計、データ、研究に基づいた予想を踏まえて
小説化されたのがこの本、まさしく「油断」油が断たれた時、です。
「予測小説」ノン・フィクション・ノベル。

1975年に書かれた本ですが現在でも十分それは
リアリティをもって訴えかけてきます。

作者は通商産業省(現・経済産業省)入省し
98年7月から2000年12月まで
小渕恵三内閣、森喜朗内閣で経済企画庁長官を務めた方で
官僚出身だからこそのリアリティも含め。。。

本当に国民はこうやって騙されていくのかなぁとか。
7ヶ月で40万人が死ぬ、これはコンピュータがはじき出した数字。
今は石油なんて、と思ったら大間違いかもしれません。
石油に限らずどんなエネルギーでもですけどね。

この本は会社の上司がおもしろいよ、と勧めてくれた本。
とても興味深い一冊。
読んでよかったです。
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