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2009年 07月 31日 |

おニャン子に夢中だったあの頃。僕らの弱小高校野球部にスゴイ奴がやってきた!『夕やけニャンニャン』を見ること以外何のヤル気もない僕らが、アイツのおかげでひょっとしたら甲子園に行けるかも!ってマジ!?—山あり谷あり、笑いあり涙ありでページをめくる手が止まらなくなる青春小説の傑作だ。
(「BOOK」データベースより)

いや、あたしはっきり言って野球興味ないですよ(笑)
「ルーキーズ」見た勢いで読みましたが
これが面白い。
この人の本は3作目だっけかな、読ませますね〜、それも
ユーモアで。
登場人物達がまたいい。
こーいうユーモア小説こそステレオタイプなヤンキーや
カタブツ校長がはまりますね。
ありふれたお馬鹿な高校生たちがまるで小学生の男子並みに
はしゃぐ様子は微笑ましくすら。

超弱小高校野球部が転校生のエースを得たとたん
甲子園目指しちゃう猛練習っぷりもありきたりな設定なのに
読ませちゃうのはただ面白いから。
淡い恋愛もびっくりなカミングアウトも引っ張る引っ張る。
吉祥寺あたりがちらちら出てくるところや
1985年しっかり記憶に残っていることも含めて
親近感を妙に持っちゃったり。

ラスト、卒業後のエピローグまで手を抜いてません。
からっとさくっと気持ちのよい青春ユーモア小説読みたい方
おすすめですよ。
2009年 07月 31日 |

堀井香恵は、文具店でのアルバイトと音楽サークルの活動に勤しむ、ごく普通の大学生だ。友人との関係も良好、アルバイトにもやりがいを感じてはいるが、何か物足りない思いを抱えたまま日々を過ごしている。そんななか、自室のクローゼットで、前の住人が置き忘れたと思しきノートを見つける。興味本位でそのノートを手にする香恵。閉じられたノートが開かれたとき、彼女の平凡な日常は大きく変わりはじめるのだった—。
(「BOOK」データベースより)

「何か物足りない思いを抱えたまま」日々を過ごす主人公と
表現するとキレイなのね。
と、いきなり否定的な見方ですみません。
それくらいこの主人公。。。。
いやぁ、目の前に座らせて小一時間説教したいくらい。
年齢設定のわりに幼過ぎ。依頼心の強さ、思い込みの強さ
あーイライラした。
ここまで魅力的でもなく感情移入もしずらい主人公珍しい。

ノートの中の先生はとっても魅力的なのにね。

ラストも。。。どうなんだかなぁ。
雫井の「火の粉」はほんと面白かったんだけどねぇ。
’恋愛小説’を意識しすぎてライトにしすぎちゃったのかなぁ。
2009年 07月 31日 |

36歳の医師・日高は子供の病死と妻の自殺で絶望し、ホームレスになった。流れ着いた郊外の街で、社会的弱者を狙った連続殺人事件が起き、日高はある刑事の依頼で「探偵」となる。やがて彼は、かつて自分が命を救った15歳の少年が犯人ではないかと疑い始めるが…。絶望を抱えて生きる二人の魂が救われることはあるのか?感動の長篇ミステリ。
(「BOOK」データベースより)

ホームレスとなった医師が刑事の依頼を受けるかなぁとか
ここまで都合良く探偵のように探り当てられるのかなぁとか
(だいたいにおいて実際の探偵が小説の探偵のようでは
ないとは思うけれど)
色々つっこみどころ満載、ミステリとは言ってるものの
ミステリとしては不十分。
設定は面白いとは思ったのですがそれを補うための
読者への情報が曖昧。
むしろ人を助けてしまったことによって。。。の主人公の葛藤が
メインな哲学的な小説?

さらには
「人の肉体を殺したら罰せられるけれども、人の心を殺しても罰せられない」
というもぅ一つのテーマ。
60万分突破のベストセラーとしてはどうかなぁ?と思えるかもしれませんが
単なる謎解きではなく、精神的に落ちてしまった人の再生の
話として読むと何か感じるものがあるかもしれません。
2009年 07月 31日 |

死を賭して得た剣名、生を捨てて得た剣技、何人にも渡すわけにはいかぬ。—宮本武蔵が、神子上典膳が、柳生宗矩が、はたまた諸岡一羽斎とその弟子たちが、さらには愛洲移香斎が、生死の狭間で駆け抜けた、荒涼とした決闘の辻!迫真の対決描写を通して、剣客たちの生きざまに迫る藤沢版剣豪小説短編集。
(「BOOK」データベースより)

宮本武蔵がこんなおじいちゃんに?(笑)と
驚きながらも、こうだったのかもなぁと思わせる藤沢の上手さ。
はっきり言って武蔵以外、知らない人ばかりだったんですが
読み始めたら、その「瞬間」に手に汗握り夢中に。

決闘そのもののシーンの上手さはもちろん
そこに至るまでの話の深さ、登場人物たちに対して
不思議と親近感が湧いてきます。
2009年 07月 31日 |


ある日、突然、石油が断たれた!そのほとんどを輸入に頼る日本がなすすべもなく麻痺し崩壊してゆく姿を、生々しく描き出した衝撃の予測小説を復刊。原油高、テロ、自然災害が相次ぐ今、30年ぶりに甦える警世の書。
(「BOOK」データベースより)

とても恐い本です。
考えてみてください。突然、石油がなくなったら
この日本はどうなるのか?
それをフィクションでもノンフィクションでもない
統計、データ、研究に基づいた予想を踏まえて
小説化されたのがこの本、まさしく「油断」油が断たれた時、です。
「予測小説」ノン・フィクション・ノベル。

1975年に書かれた本ですが現在でも十分それは
リアリティをもって訴えかけてきます。

作者は通商産業省(現・経済産業省)入省し
98年7月から2000年12月まで
小渕恵三内閣、森喜朗内閣で経済企画庁長官を務めた方で
官僚出身だからこそのリアリティも含め。。。

本当に国民はこうやって騙されていくのかなぁとか。
7ヶ月で40万人が死ぬ、これはコンピュータがはじき出した数字。
今は石油なんて、と思ったら大間違いかもしれません。
石油に限らずどんなエネルギーでもですけどね。

この本は会社の上司がおもしろいよ、と勧めてくれた本。
とても興味深い一冊。
読んでよかったです。
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