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おせん:池波正太郎
2005年 09月 08日 |
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 大物作家、池波正太郎、名前ばかり知っていて
実際に読んだのは初めて、だと思います。
女性ばかりを主人公にした13作の短編集。
どの話にしても短編なのにその構成力は
読む者を瞬時にその世界へ引き込みます。
架空の物語はもちろん、史実に基づいた
「烈女切腹」にしてもそれは
何一つ損なうことなく自然に呑み込まれる。
ただし、好みを言えばちょっとどうかな。
性的な話が、いかにも男性視点で
女性の強さ、凛々しさ、潔さ、その反面に
男性のせせこましさや意地汚さ、惨めさを
様々な形で対比させているのに
どうしてもその根底には男性から見た性の対象としての
女性でしかなく、まぁ男性が書いてるのだから
仕方ないのですが。。。

大名奥御殿での女中奉公をする力持ちで大女のさつの
生き様を書いた「力婦伝」
愛する夫を殺され下手人を追って江戸に出た
美しい八千代の話「女の血」
不作の生大根と自分を捨てた男を殺め、その後
30年の後に知った真実「三河屋お長」
姉を殺めたことで川に飛び込んだ痘痕顔のおしげを
助けたのは同じく痘痕顔の父親のような友五郎だった
「梅屋のおしげ」
煙管師(きせるし)の父を殺され復讐を願いつつも
なんの手がかりもなく15歳だったおみつは生きるため
出た奉公先は口やかましく厳しいお内儀おりんのいる
小間物問屋。おみつの父を殺した浪人との再会は。。。
「平松屋おみつ」
他、「蕎麦切おその」「烈女切腹」「おせん」
「御菓子所・壺屋火事」「あいびき」「お千代」
「おきぬとお道」「狐の嫁入り」

ちなみに「お千代」は女性の名前ではなく猫の名前。
表題作の「おせん」「平松屋おみつ」が好きかな。
次は世間一般的に大衆小説としての池波に挑戦かな。
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