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世界の終わり、あるいは始まり:歌野晶午
2006年 04月 21日 |
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 「妻と子供を持つということは、運命に人質を
捧げるようなものだ」から始まるこの小説、
はっきり言ってこれは「何がどうなった」を読む小説じゃないです。
どうするか?を考える、悩む男の物語。
そしてそれにまったく違和感はない。
例え色々な空想に振り回されようとそれは必須であり
当たり前、当然、やっぱそうだよね、そうなるよね、と
自然に納得できる。○オチかよ!と悪態をつく必要が
まったくない、むしろそんな感想をもらす方が不粋。
とすら思える話の作りはさすがです。

誘拐事件が発生する。小学校1年生の男子。
脅迫文はメール。それもその子が持っていたPHSから。
身代金は200万円。受け渡し方法と
警察に知らせたら殺すという文面。
両親は当然、警察に知らせる。しかし身代金の
受け渡しは失敗に終わり、我が子の遺体が発見される。
その遺体は、短銃で撃たれていた。

同様の事件が立て続けに、結果4人の犠牲者が出る。
そんな時、父は我が子の部屋から飛んでもないものを
見つける。小学校6年生の我が子は何をしているのか?

息子を信じたい、信じられない。我が子がかわいい。けれど
自分もかわいいという本音。
そこで父は。。。。

もぅもぅもぅ一気読みです。
早く早く、どうなるの?どうなるの?と読み進めますが
もぅ親なら。。。。きっとこの親のように堂々巡りを
繰り返してしまうでしょうね。信じたくない事実に対して。

「偽りが不幸をもたらすのではない。
偽りを偽りと認識してしまうことが不幸なのだ。
一度夢から醒めてしまったら、二度と偽りの世界に
遊ぶことはできない」

にしても、ホントコワイ本でした(苦笑)
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