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陰陽師 飛天ノ巻:夢枕獏
2006年 05月 09日 |
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 陰陽師2冊目です。実はこの1冊目と2冊目の間って
7年あいてるそうですね〜。いやいや全然そんな違和感なしに
あの晴明と博雅の心地よい関係を軸とした
不思議な世界が繰り広げられています。
お約束の晴明の家で酌み交わされるお酒のシーンは
もぅ本当に読んでるだけでこちらまで
ゆったりした気持ちになります。
風景描写が、はっきりと浮かぶのではなく
ろうそくのあかりで徐々に照らし出されていくような
そんな感じで広がっていく。

そしてたいてい博雅の方から晴明に
「お前の分野」と言わんばかりに様々な
謎が持ち込まれ、晴明がそれを解決していく流れも
心地よい。

真っ暗な闇のある時代、鬼や魔物がフツウに存在する時代。
史実なんて関係ない。
純粋に楽しめるシリーズ。
これはもぅあれだけ当たったのが納得です。

以下、また自分用のメモです。ネタバレです。
読まないように気をつけて(笑)


■天邪鬼
 仏師の僧、玄徳は檜の古木から四天王像を彫っていた。
 が、最後の一体を作るとき真言を忘れ、広目天が足で
 踏みつぶすはずの木彫りの邪鬼が消えた。
 同じ頃、子供の鬼が出て悪さをしていた。
 何を言っても逆のことをしようとして人々を
 惑わし踏みつけてたのだった。
■下衆法師(げすほうし)
 寒水翁という絵師、奇怪(あやし)の外法に興味を
 持ち、青猿法師に弟子入りを申し出たが
 連れて行かれたのは我が身を食らう妖物の所。
 中に籠もって夜が明けるまで閉じこもるが
 様々なまやかしが「嘘」の誘いを。
 身体の中に巣くわれるが晴明の機転で
 ひりだしたものは歳経た狢(むじな)の死骸。
 ー晴明の「式神」の創り方が面白い。
■陀羅尼仙(だらにせん)
 仙人になりたくてなった男。下界に触れて
 重くなり飛んで帰ることができなくなった。
 陀羅尼が取り持った縁、相手は白拍子だった。
■露と答へて
 博雅が藤原兼家の娘、越子から聞かされた
 せつない二人の恋物語のうた。
 でもそれは「嘘」ですよと暗に伝えたもの。
 気づかない博雅に対して周りの人たちの
 優しい気遣い。
■鬼小町
 小野小町が年老いたら、な話。
 一人の老婆の中に住む恋いこがれて
 死んでいった男の意識。晴明にも
 救えぬ二人の関係。
■桃薗の柱の穴より児の手の人を招くこと
 柱から出てくる子供の手。矢を突き立てて
 出ないようにしたところ、次は天井から
 指が落ちてくる。天井に矢を立てて
 押さえ込むと次は蛙、次は蛇が落ちてきた。
 すべては気脈を懐妊したお腹の中の
 赤子が止めていた流れゆえ。
■源博雅堀川橋にて妖しの女と出逢うこと
 橋を渡ろうとすると出てくる魔物の女。
 肝試しのように殿上人たちが一人そして
 また一人夜中に橋に向かう。
 遂に博雅がかり出され向かうとそこには
 晴明が張ったような結界があった。
 結界を抜けようと橋を飛び降りると
 そこには晴明が「お産」に立ち会ってた。
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