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パイロットフィッシュ:大崎善生
2006年 11月 17日 |
パイロットフィッシュ:大崎善生_a0104226_0312332.jpg
 人は、一度巡りあった人と二度と別れることはできない—。
午前二時、アダルト雑誌の編集部に勤める山崎のもとに
かかってきた一本の電話。
受話器の向こうから聞こえてきたのは、
十九年ぶりに聞く由希子の声だった…。
記憶の湖の底から浮かび上がる彼女との日々、
世話になったバーのマスターやかつての
上司だった編集長の沢井、同僚らの印象的な姿、
言葉。現在と過去を交錯させながら、
出会いと別れのせつなさと、人間が生み出す感情の永遠を、
透明感あふれる文体で繊細に綴った、
至高のロングセラー青春小説。
吉川英治文学新人賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)

「アジアンタムブルー」の前の話。同じ主人公です。
小綺麗な文体と印象的な事象や言葉。
ぼかした時系列で読んでいる間、作者の描く世界に
がっつりはまることで漂うような空間を味わえます。
哲学っぽい匂いを漂わせているだけの青春小説。
村上春樹臭たっぷり。
ってあたし、彼の本、苦手意識から避けてますが。
屈折していたり、哲学的な戯言は嫌いではないはずなのに
どうしてこんなにも胸を打たれないのか?と
不思議に思うほど。
きっと男性視点すぎて女性の思考とかが
現実離れしすぎてついていけないのかもしれない。
癌に脳まで冒され、幻覚で苦しむ上司の見る紋白蝶の卵や
二日酔いの状態を猿の数で言ったり
裕福な都会の家族像とか、ビールを飲みながら
男性が料理をしたりとか
もぅすべてなんかその小賢しさが使い古された手のような気が。
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