桜宵:北森 鴻
2007年 03月 30日
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一度たずねてみてください。わたしがあなたに
贈る最後のプレゼントを用意しておきました—。
そう綴られた亡き妻の手紙だけを頼りに
ビアバー“香菜里屋”にやってきた神崎。
マスター・工藤が語った、妻がプレゼントに
込めた意味とは…。
客から持ちかけられた謎の数々を解明かす連作短編集の第2弾。
(「BOOK」データベースより)
前作、「花の下にて春死なむ」がよかったので
安心して読めたビアバー香菜里屋の店主工藤の
探偵椅子形式ミステリー。
文体にクセがなく読みやすい。ふっと人の心の
触れてはいけない奥深くまで感じる連作短編集。
またまた前作同様、工藤の作り出す料理に
酔いしれました。
さらっと読めるミステリー、お酒片手に楽しみたい。
今回登場した工藤の昔からの付き合いを匂わせる
バーマン香月がいいキャラをしていて今後に期待。
かなり好きなシリーズです。あぁこんな店の常連に
なりたいっ。三軒茶屋に本当に存在して欲しいくらい(笑)
by acha-books
| 2007-03-30 19:59
| :北森 鴻
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