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ひとつ灯せ:宇江佐真理
2007年 06月 19日 |
ひとつ灯せ:宇江佐真理_a0104226_20503585.jpg
山城河岸の料理茶屋「平野屋」の隠居・清兵衛は53歳。
家督をゆずったものの、暇をもてあまし
伊勢屋甚助の誘いで「話の会」という集まりに顔を出し始めた。
作り話でない怖い話を持ち寄って酒を酌み交わし……。
(出版社/著者からの内容紹介より)

宇江佐作品にしては異色ともいえるホラー+時代小説。
副題は「大江戸怪奇譚」
連続短編集です。

遊びもせず家を継いで仕事一筋に生きてきた清兵衛。
長男に譲った頃から体調を崩し寝込んでしまった。
見舞いに来てくれた幼なじみで蠟燭(ろうそく)問屋の甚助。
いきなり床の間に向かって般若心境を唱えた後
強い口調で怒鳴りだした。
その後すっかり元気になった清兵衛。
甚助に理由を問いただすと、男の霊に憑かれていたという。

それをきっかけに甚助とその友達が集う話の会に。
一中節のお師匠をしているおはん、町医者の山田玄沢。
論語の私塾を開いている中沢慧風、北町奉行所の
同心、反町譲之輔、老舗の菓子屋の龍野屋利兵衛。

小人や魑魅魍魎話に生霊、お狐様や悪霊
色々な話が出てきますが
まぁこの季節にぴったり。
もうすこしこのメンバーが集まるようになったいきさつとか
話の会を終わりにする時のあの清兵衛以外のメンバーが
あっさりうなづいた本当の理由とかあったら
深みが増したのでは?なんてちょっともの足りなさも。

あの年代ゆえに子供っぽい妬みをもったおじいちゃんとかは
いそうだけどね(苦笑)

淡々としてるゆえの静かさな恐さも楽しめますが
やっぱり宇江佐は泣かせてなんぼ(笑)
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