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哀愁的東京:重松清
2007年 07月 31日 |
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週刊誌のライターで生計を立てている絵本作家が主人公。
作者自身を重ね合わせたかのような
ライターとしての多忙な日々と、絵本作家としての
作品が書けない日々。元ITビジネスの旗手
落ちぶれたアイドル歌手、年老いたSM嬢、ホームレスの夫婦…
彼が出会い、見送ってきた「東京」が描かれる。
直木賞作家が『ビタミンF』でもなく『エイジ』でもない
新しい世界を描いた、連作短編集。
(出版社/著者からの内容紹介)

哀しいけれどとても読後感のいい作品。
一度は掴んだ成功をいろいろな形で
失っていった人たち、ゆっくりと坂道を下っていく
そんな人たちとやはり同じように坂道を下り
ただ惰性だけで日々を過ごしている主人公。

主人公の進藤宏かつては新進の絵本作家として期待されたが
その注目を浴びた作品がきっかけでその後まったく描けなくなっていた。
娘と同じ名前の主人公。けれどモデルは娘ではない絵本。
そんな昔出した絵本を偶然知っていた人たち
取材をきっかけに偶然出会った彼ら。
進藤は彼らの過去と今を見つめデッサンを続ける。
新しい次の作品が描けるかもしれない思いを抱きながら。
最終章が本当にいいです。
ほろり。

「泣けるうちは、あんたはまだやっていける、俺はそう思うよ、ほんとに。」

ところで「ボウ」と言う字を漢字で書けと言われたら
どんな漢字を想像しますか?
詳しくは進藤の担当編集者のシマちゃんが教えてくれます。
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