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姑獲鳥の夏:京極夏彦
2008年 04月 24日 |
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この世には不思議なことなど何もないのだよ—古本屋にして陰陽師が
憑物を落とし事件を解きほぐす人気シリーズ第一弾。
東京・雑司ケ谷の医院に奇怪な噂が流れる。
娘は二十箇月も身籠ったままで、その夫は密室から失踪したという。
文士・関口や探偵・榎木津らの推理を超え噂は意外な結末へ。
(「BOOK」データベースより)

いやぁ、大好きだ。これ。
京極作品ってやたらと分厚くて小難しくてみたいな
イメージだったけれどいやいや読みやすい。
うんちくうんぬんなんて逆に心地よいくらいじゃないですか。
好き嫌いはわかれそうだけれど。
テンポもいいし、なんだろ全体に流れる空気感が
とても心地よくて、読んでいる間、異世界に
気持ちが飛んでるようなまさしく読書の醍醐味。
現実世界に帰ってくるのがしんどいほど。

古本屋の主である京極堂が延々と語る前半があるからこそ
この物語のミステリがより楽しめる、というか
すっと自分の内側に入ってくる快感。
もし、あの京極堂の語りがなければ
そんなんあり得ないだろ、と投げたくなるような
ミステリとしての解決部分。あの最初があるからこそ
逆に、認められないのはおかしいだろ?とすら
思ってしまうくらい。
要するに謎解きの講釈を先にしておきながら
その通りに解いてみせるという作り、これがまた
素晴らしい。
ほんとにこれがデビュー作と思ってしまうほど。

言葉の世界で戯れたい人にはたまらない一冊。
ちょっと京極作品すべていこうと決めました。
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