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スティームタイガーの死走:霞 流一
2008年 04月 27日 |
スティームタイガーの死走:霞 流一_a0104226_2322126.jpg
C63—それは戦時に設計されるも、幻に終わった蒸気機関車。
玩具メーカーの創業者、小羽田伝介は会社の宣伝のために
C63を完全再現させた。しかも本物の中央本線で
東京まで走らせる計画を発表する。
その記念すべきお披露目の日出発駅で変死体が発見される。
不穏な空気の中走り出したC63だが、間もなく
虎の覆面を被った二人組によって乗っ取られ
そしてC63は忽然と消失してしまった!!
「このミステリーがすごい!二〇〇二年版」第4位!
怒涛の展開と驚愕のラストが度肝を抜く、ノンストップ本格推理。
(「BOOK」データベースより)

んーっと。
まずこのテのミステリに対して「バカミス」と称するとか。
もちろんこのバカは下に見たバカではなく
愛情こめて、敬愛してこそのバカ(はぁと)くらいの勢いで(笑)
んも、ばっかだな〜(笑)と。

で、そうしてみるとあたしはバカミスは好きではないなー。
ギャグがあちこちに散りばめられているのだけれど
あたしには笑えないな〜。

あ、ちなみにこの本を知ったのは某SNS内のカキコミで
ラストびっくりする本で勧められてたからなのですが
まぁびっくりするっていやぁびっくりするけれど
本当に読書量の足りないあたしには
まるで笑いのわからない人間がお笑いを見て
「えっとここ笑うとこ?笑うとこ?これ、オチ?」と
醜態を晒してしまうような、そんな読後感。
自分の読書量の足りなさがこの本を十分に
おもしろさを味わえない一番の原因かも。

だいたい、この大掛かりな仕掛けと思いたい「終章」と
「最終章」がまったくわかりませんもの。
は?って感じで。きっとわかる人にはわかる、にやっと
してしまう仕掛けなんでしょうね〜。
電気グルーヴの「N.O」というタイトルを見ただけで
にやっとしてしまうような感じで。

それにあとがきを読んでわかった仕掛けも
あたしには無意味でした。
こまぎれの時間でちまちまと1日で読了しましたが
それゆえにその仕掛けは堪能できず。
読書スピードは速いんだけどねぇ。

トリックについては、消えた機関車については
まぁありふれたモノではあっても「アカムケ様」には
びっくり(苦笑)(ってその呼び方。。。)
ギミックについては、思わず前に戻って
読み返して「んー、でもそりゃ騙されて当然だよなぁ
なーんにも伏線はってないじゃん」とちょっとがっかりしたり
いきなりそこに恨みつらみを持ってこられても
そーいうにおいもさせてなかっただけに動機の弱さを
感じてしまったり。。。
んー。。。ドタバタなスラップスティックな話は
嫌いではないけれど、どっか下品つーかなぁ。
嫌悪するような文体ではなだけに
ただ単に合わないということかなぁ、残念。
登場人物の誰一人、「生きてない」というか
上っ面だけの動きにも見えてそれまた残念。

虎か女か、うーん(苦笑)
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