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ライオンハート:恩田陸
2008年 06月 21日 |
ライオンハート:恩田陸_a0104226_132888.jpg
いつもあなたを見つける度に、ああ、あなたに
会えて良かったと思うの。
会った瞬間に、世界が金色に弾けるような喜びを覚えるのよ…。
17世紀のロンドン、19世紀のシェルブール、
20世紀のパナマ、フロリダ。時を越え、空間を越え、
男と女は何度も出会う。結ばれることはない関係だけど、
深く愛し合って—。
神のおぼしめしなのか、気紛れなのか。切なくも心暖まる、異色のラブストーリー。
(「BOOK」データベースより)

きたーーーーーーーーーっ(笑)
きましたよ。もぅ大好きです!こぅいう設定!
メロドラマといわれようがなんだろうが好きです。

悲しいとか可哀想とかではなく感動
満ち足りた、きゅーっとくる
こみ上げて来るような何か!
そうきたかーっ!みたいな。
泣きそうな瞬間の喉がくぅぅってなるあの感じ。
鳥肌ざわわ。
そして涙が知らないうちに落ちてる。

SFをベースにしたメロドラマ、恋愛ものなんて簡単に
言われちゃうと絶対に読む気しませんが(笑)
あ、これ、SFだったの?みたいな。
(まぁタイムトラベラーものは好きなので
それがSFと言われればあたしはSFが好きだと言わざるを得ない。
ただし今回のこのタイムトラベルはどちらかと言うと生まれ変わりモノ)

夢で何度も見たり、あるいは突然目の前に現れたり
片方しか覚えてなかったり、両方とも思い出せなかったり
「その時」ごと条件が変われど
エリザベスとエドワードは互いに求め合い、やっと出会っても
その僅か後にはまた別れなければ行けない。
その別れがあるとわかっている辛さ、せつなさ
必ず別れなければならないのなら出会わない方が幸せ、なんて
言葉では済まされないほど
「あなたに会った瞬間に、世界が金色に弾けるような喜びを覚えるのよ。」
この為に生まれて来た、この時、この一瞬の為に
生きていた、と思えるような充足感、幸福感。。。

けれどせつなすぎる。辛過ぎる。

その上で、読者はまた楽しんでしまうのです。
次はどんな「エドワード」とどんな「エリザベス」が
どんな形で生まれ変わり、巡り会うのか、と。
そして、そうか、次はこんな形なのね、次はこうなんだ、と
読んで行く二人の様々な「出会いの形」は
各章ごとに章の扉に挿入された絵からまたインスパイアされ
広がって行くのです。

章が進むうち、何故二人がそんな運命のいたずらに翻弄
されるようになったかの「始まり」も描かれ
その物語にすっきり。。。。したところで終わり、ではないのです。

最後に用意された「記憶-1855年-オックスフォード」で迎えるクライマックスは
本当に鳥肌もの!

あぁ〜素敵な本を読みました。
大好き。
。。。。少女漫画好きさんにも絶対におすすめ!
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