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蛍坂:北森 鴻
2008年 10月 10日 |
蛍坂:北森 鴻_a0104226_22837.jpg
「この街で、オレを待ってくれる人はもう誰もいない」戦場カメラマンを目指すため、恋人・奈津実と別れた螢坂。16年ぶりに戻ってきた有坂祐二は、その近くのビアバー「香菜里屋」に立ち寄ったことで、奈津実の秘められた思いを知ることになる(表題作)。
マスター・工藤が、客にまつわる謎を解き明かす第3弾。
(「BOOK」データベースより)

「花の下にて春死なむ 」「桜宵」 に続く3作目。
大好きーっ。
極上に美味しい料理と、心からくつろげる雰囲気。
 東京は東急田園都市線の三軒茶屋駅にあるという「香菜里屋」
オーナーの工藤が作る天才的な創作料理と4種の度数の違うビール。
そしてこの工藤が、安楽椅子探偵よろしく
客たちが日頃のふとした小さな謎を解いてくれる連作短編集。

戦場カメラマンの昔の恋人とのエピソードの裏に隠された「蛍坂」
昔の小説をなぞられた’詐欺’話と思いきや、な粋な話「猫に恩返し」
最開発計画に首を縦に振らなかった画材屋の娘を待つ「雪待人(ゆきまちびと)」
「双貌」と題された作中作にこちらも不思議な世界に引込まれる「双貌(そうぼう)」
幻の焼酎、孤拳を探すことに隠された本当の意味「孤拳(こけん)」

どの話にも本当に美味しそうな料理が出て来るのですが
調理師免許も持っていて、学生時代に居酒屋でアルバイトも
していたという作者ならでは。
つか、本当にお腹が空く一冊ですので夜中に読むのは気をつけましょうね。
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