黒冷水:羽田圭介
2009年 07月 31日
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兄の部屋を偏執的にアサる弟と、罠を仕掛けて執拗に報復する兄。兄弟の果てしない憎しみは、どこから生まれ、どこまでエスカレートしていくのか?出口を失い暴走する憎悪の「黒冷水」を、スピード感溢れる文体で描ききり、選考委員を驚愕させた、恐るべき一七歳による第四〇回文藝賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
確かmixiの読書関係のコミュで話題になってたので
読んでみました。
これを書いたのが17歳ってのが驚きですが
その若さゆえの若い主人公たちの心理がリアルです。
例えば、若いと世界が狭かったりする。
家と学校、家族と友達、自分が今そこに存在するその世界がすべて。
それがゆえに確執が生まれた時、その中で
もがく、それも両手両足をばたつかせるように必死に。
その必死さがこの兄弟の攻撃になるんでしょうね〜。
本当にすごいですよ、この兄弟喧嘩(笑)
争いごとって外から見たらとても滑稽。
そしてこの子供達の不気味さ、なんともいえない不安感。
ぞっとする笑いを楽しみたい方に。
あっという間に読めますよ。
by acha-books
| 2009-07-31 13:35
| は行作家 その他
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